幸せはきっと僕の手の中に…2

74話 ページ25

…装飾品…っていっても…手作り感満載の…折り紙で作った輪っかの飾りと、学芸会で使うような…紙のお花…と、手作りの看板…←笑

看板にはもちろん…
『健太くん♪誕生日おめでとう♪』の文字…

健太｢…お前さぁ…幼稚園児じゃねーんだから…
それに…なんで、こんな低いとこに飾ってんだよっ！｣

…天井よりも、全然低い…むしろ健太くんのすぐ頭の上に下がる飾り付けを見て、首を傾げる健太くん…
その健太くんの問いかけに、あたしはちょっと俯きながら…ポツリと呟いた…

A｢…だって……届かないんだもん…｣←笑

…背の小さいあたしには、がんばって背伸びしても…そこまでしか届かなくて…笑

恥ずかしくなって、顔を赤くして俯くあたしを見て…健太くんはまた…クスリと笑った…

健太｢…ほんっと…しょーがねーなぁ…｣

俯くあたしの頭の上で、笑いながら呟く…健太くんの優しい声が聞こえてきて…
そしてすぐに…あったかくて、おっきな健太くんの手のひらが、あたしの頭をポンポンと撫でる…！

あたしは思わず顔を上げて、健太くんの瞳を見つめる…！

健太｢……嬉しい、よ…｣

…照れたように少し微笑みながら…健太くんは言いづらそうに…口を開いた…

健太｢…ありがと…な…｣

そう言って、恥ずかしそうに天井を見上げる健太くんが、たまらないほど…愛しくて…あたしは思わず…その細身だけど筋肉質な胸に…顔を埋めた…！

…健太くんの腕が…ためらいがちに、あたしの背中にまわされて…優しく、あたしの身体を包み込む…

…そっと、顔を上げると…フンワリした優しい眼差しであたしを見つめる健太くんの瞳…

…健太くん…大好き…♪

あたしは…嬉しくなって、微笑みながら…また健太くんの胸に、顔を埋めた…
その時…！

…ぐぅ。

…かわいく響く…お腹の音…笑

健太｢…腹…へった…笑｣

…そう言って、やんちゃな顔で笑う健太くんを見て…あたしは幸せな気持ちで、いっぱいになった…

…一時間後…

健太｢あ〜、ウマかったぁ〜！｣

…あたしの作った、ハンバーグとケーキをたいらげ、幸せそうにソファに寝転がる健太くん…♪

…目を瞑って、背伸びをしながら…ムニュムニュと口を動かす仕草が…とっても可愛い…♪

A｢良かった♪喜んでもらえて♪｣

そう言いながら…洗い物をしようと、立ち上がろうとした時…健太くんの力強い腕が、あたしの身体を…引き寄せた…！

思わずバランスを崩して、健太くんの上に乗っかってしまう…!!

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