幸せはきっと僕の手の中に…2

73話 ページ24

…そして…とうとう今日は…待ちに待った…健太くんの誕生日…♪

有休を使って(笑)連休をとったあたし…←何してんですか!!笑

健太くんの大好きなハンバーグの下ごしらえをして、ケーキを焼いて、部屋を飾り付けて、プレゼントも用意して…

…だって、健太くんに…喜んでもらいたいんだもん…！

仕事が終わったら、家に来てくれる約束♪
早く準備しなくちゃ…♪
…はやる気持ちを抑え…何度も時計を見ながら、あたしは健太くんの帰りを待った…

…そして、準備を終えて数時間後…

…ピンポーン♪
ずっと、待ってたインターフォンが鳴る音に、あたしは小走りで玄関に向かう…！

…健太くん♪

慌ててドアを開けると、そこにはいつもと同じ…ポケットに手を入れて、照れくさそうに微笑む…大好きな、健太くん…

健太｢…おう…｣

A｢健太くん♪…待ってた…♪｣

…色々と、仕事が忙しくて…健太くんと会うのは久しぶり…
思わず、健太くんの細身の身体に抱きついてしまいそうになったけど…笑

ちょっと恥ずかしくなって、あたしは慌てて下を向きながら…健太くんの手を取った。

A｢早く、入って♪｣

健太｢お、おう…｣
あたしに手を引かれ、部屋に入る健太くん…
次の瞬間…！
健太くんの目がびっくりしたように大きく見開かれる…！

健太｢お、お前…！これ…!?」
びっくりする健太くんに、休むヒマもなくあたしは持ってたクラッカーを鳴らした…！

A｢健太くんっ！誕生日…おめでとうっ♪｣

健太｢おわっ!!｣

…クラッカーの紙テープまみれになりながら…笑
ボーゼンとする健太くん…
…なんだか…とっても…カワイイ…♪

…暫くの沈黙のあと…頭にかかったカラフルな紙テープをとりながら…健太くんがポツリと呟いた…

健太｢…お前って…」

A｢ん？｣

…あ、あれ？ひょっとして…もしかして…呆れてるのかな…

健太くんの変わらない表情に、ちょっと心配になるあたし…
ドキドキしながら…健太くんの顔をそっと覗きこんだ…

健太｢…お前…アハハハハッ!!｣
お腹をおさえて、大笑いする健太くん…!?

…あれ？…喜んでるの、かな…？←笑

予想外の健太くんの反応に、首を傾げるあたしを見て…健太くんは笑いすぎて涙目になった目尻を親指で拭いながら、問いかける。

健太｢…コレ、お前が作ったの？｣

A｢うん♪そーだよ♪｣

健太くんが親指を立てて、指差した先には…
あたしが作って、部屋に飾った装飾品の数々…

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