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66話 ページ17

A「…えっ!?」

悟「…いや、その…洋服とか…スーツじゃなかったし…何の仕事してるのかな…って思って…」

A「歌のお兄さん♪」

…俯きながら、ポツリと呟く悟くんに向かって…あたしは満面の笑顔で答える…

悟「…そう…歌のお兄さん…か……って!…えっ!?」

あたしの言葉を聞き流すようにしていた悟くんは…いきなり振り向き、びっくりしたように目を丸くする…!

悟「…う、歌の…お兄さん…って!?」

A「そうだよ…♪あれ?悟くん、知らないの?歌のお兄さん…」

…歌ってる時の健太くん…とってもステキなんだから…♪←ベタ惚れですね…笑

…そんな風に思いながら、誇らしく笑うあたしとは正反対に…悟くんは…少し呆れたように、笑った…

悟「…マジ、かよ…まさかAがああいうヤツ選ぶなんて…思わなかった…」

A「え?」
…悟くんの言葉に、思わず歩く脚を止めるあたし…

…どーゆー…コト…!?

悟くんも脚を止め…あたしの顔を覗きこむ…
そして、あたしの目を見つめて…思いきったように口を開いた…!

悟「A、本気なの?…俺…Aには、ああいうヤツ…似合わないと思う…!」

…なに…それ…

A「なんでっ!?」
悟「ガ、ガラだって悪そうだし…」←確かに…笑

あたしが言い返そうとすると…悟くんはあたしの言葉を遮るように、捲し立てる…

悟「それに、仕事だってちゃんとしてないじゃんか!あんなヤツ…やめたほうが、いいに決まってる…!」

A「…あたし…帰るっ!!」

…なんで悟くんにそこまで言われなきゃなんないの!?
…歌のお兄さんのコト…健太くんのコト…なんにも知らないくせに…!

あたしはクルリと踵を返し、もときた道を帰ろうとした…!

悟「待ってよ!A!」

普段とは別人みたいに怒るあたしに、悟くんは慌ててあたしの前に回り込み、道をふさいだ…
…思わず…悟くんを睨むあたし…←怖っ…笑

A「どーしてそんなヒドイこと言うの!?…悟くん、昔はそんな子じゃなかった…!」

悟「心配なんだよ!…Aの、コト…それに、いつまでも…子供扱い、するなよ!」

そう言って、悟くんは…あたしの肩を両手で掴んだ…!
…音を立てて…悟くんの手から、鞄が滑り落ちる…

A「痛っ…」
肩を強く掴む、悟くんの手が痛い…

悟「…どーして、俺じゃ…ダメなの…?」

…次の瞬間…悟くんの呟きに…あたしは言葉を失った…

悟「…俺…ずっと…Aのコト…好きだった…」

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(プロフ) - さおりさん» さおりさん♪イッキ読みしてくれて(笑)ありがとうございます♪ほんっとに嬉しいです♪続編、そろそろ書きたいと思います(*^O^*)待ってて下さいね!! (2014年1月10日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - 読んでてすごくキュンキュンしました/////イッキ読みしちゃいましたw続編楽しみにしてます!! (2014年1月9日 0時) (レス) id: 2d6b95c3ce (このIDを非表示/違反報告)
たなまる(プロフ) - はい!楽しみにしてます!( ´ ▽ ` )ノ (2013年8月4日 9時) (レス) id: f774d04b81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たなまるさん» たなまるさん♪ありがとうございます☆とっても嬉しいです(*^O^*)続き、書く予定です…もうちょっとしたら(笑)待ってて下さいね~!! (2013年8月3日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
たなまる(プロフ) - 本当にこの作品大好きです!是非続きが見たいです! (2013年8月3日 0時) (レス) id: f774d04b81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2013年1月13日 12時

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