42話 健太 ページ42
…俺の顔を覗きこむ、真剣な明音の表情…
健太「…どうって…良かったと、思うけど…」
明音「…そう…」
ポツリと呟き、明音はまた、下を向いた…
昔と違う…塞ぎこんだ明音の表情に、俺は少し心配になって問いかける…
健太「…なんか…あったのかよ…」
…俺の言葉に、目を潤ませながら…明音は話し出す…
…どうやら…自分の歌いたい歌と、レコード会社で歌わせたい歌で意見が合わないらしい…
…それで、自分はどうしたらいいのか分かんなくなっちまったらしい…
健太「…明音は…さ、誰のために歌ってんの?…明音の歌を聞いてくれる…応援してくれる人のために、歌ってんじゃねーの?…納得いかねーコトでも、明音を見てくれてる人がいれば…乗り越えられんだろ…」
…なんて、真面目に語っちまった俺だけど、実際は俺のことを話しただけで…笑
…そう…俺は、アイツがいれば…アイツだけが見ててくれれば…それで、いいんだ…
アイツのおかげで、歌のお兄さんって仕事が…好きになったんだから…
明音「…健太……変わったね…」
健太「…えっ!?そーかぁ!?」
明音「…なんか、大人になったって…感じ!……ありがとう…」
明音にそう言われて、なんだか照れ臭くなる…
ちょっと恥ずかしくなって、俺は慌てて話しをすすめた…!
健太「つーか、相談できるヤツ、まわりにいねーのかよ…」
…俺の言葉に、また俯く明音…
寂しそうに、小さい声で呟く…
明音「…相談できる人なんて…いないよ…こんなコト…健太にしか、言えない…」
そう言って、俺の顔を見つめる明音…その口から、信じられない言葉が…綴られる…!
明音「…だから…また、そばにいてほしいの…健太に…」
………びっくりして…言葉を失う俺…!
だって、まさか…こんなコト、言われると思ってねーしっ!!
健太「……明音…その…ごめん…」
…ちょっと前の俺なら、たぶん、また明音とやり直してたと思う…
…でも、俺…見つけたんだ…
この世で一番、大切なもの…この世で一番…離したくない存在…
健太「…俺…今、すげぇ大事にしてるヤツがいて…ソイツ以外は…考えらんねぇ…」
泣きそうになる明音の瞳をしっかり見つめながら、俺は俺の気持ちを…正直に伝えた…
明音「…そっか…ひょっとして、この前一緒にいたコ?」
健太「…ああ…」
明音「…あのコが、健太をこんな素敵な人に変えちゃったんだね…」
そう言って、寂しそうに笑う明音の後ろ姿を俺は複雑な気持ちで見送った…
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青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪健太…キター!!とうとう狼サンになっちゃいましたよ(笑)また夜にボード行くね♪超楽しみ~(>.<) (2013年1月12日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» キタ━━(*゚Д゚*)━━!!こんな健太、ドキドキしちゃう〜!狼さんな健太くんに…青さん、私、もう、死にそうです(笑)朝までって…///…悶絶(笑)さっきボード、行ってきたよん♪続き…書いてあるよん♪んふふ♪… ←ヤバイ(笑) (2013年1月12日 6時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪…そーなの…健太…カワイイでしょ♪ボード、待ってる~(>.<) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» 健太の不器用な愛の告白にキュンキュンくる~。しかも抱きついてくる主人公チャンにたまらなくなっちゃってぇ♪←喜びすぎ(笑)んふふ…いい雰囲気♪後でボード行くね!今日は続き…書きますよ~(笑) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪そーなんだよ♪健太…男前なの~(>.<)…男前…智…後でボード行く~!! (2013年1月10日 8時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青 | 作成日時:2012年11月26日 3時