幸せはきっと僕の手の中に…

38話 ページ38

健太くんにそう言われて…あたしは顔を赤くして俯いた…

A｢…ごっ、ごめんなさい…！｣

健太｢…ばか……謝んなよ…｣

…健太くんに…キス…された…!?
ウソ…みたい…!?

思わずあたしは、人差し指で…自分の唇をなぞった…

あたしの唇に残る…健太くんの熱い唇の感触…

…夢じゃ、ないよね…!?

………あたしはそっと…健太くんの袖をギュッと掴んだ…

…こんなコト、女の子から言うなんて…ハシタナイかな…
でも……夢じゃないって…確かめたい…

A｢……今度はちゃんと…目…瞑る、から…｣

…俯いたまま、健太くんの袖口を掴むあたし…
次の瞬間…
健太くんの腕が、優しくあたしの腰を引き寄せる…！

唇が、今にも触れそうなくらい近くに…健太くんの魅力的な瞳…！

健太くんの細くて長い指が、あたしのうなじに…触れた…
…あたしはギュッと、瞳を…閉じた…

……健太くんから…繰り返し降りてくるキスは…最初のキスとは違って…
なんだか強引で…息が…止まりそうになる…！

苦しくなって、途中で唇を離しても…すぐにまた、健太くんの唇に捕まって…離れられない…

思わず健太くんの腕を掴むあたしの手に、力が入る…
そんなあたしに気づいたのか、健太くんはそっと…唇を離した…

…けど…！
次の瞬間！…あたしの身体は、そのまま…カーペットの上に押し倒される…！

…えっ!?
突然のことに…何がおきたか、状況がまったく…把握できてないあたし…←笑

上を見上げる視線の先には…健太くんの、艶っぽく煌めく瞳と、揺れる…シルバーのネックレス…

…こ、これって……もしかして…その…

自分の体勢に気づいて、←遅っ!?笑
あたしは恥ずかしくなって、思わず口元に手をやる…！

そんなあたしを見て、健太くんは…艶っぽい瞳を煌めかせて…首を傾げる…

健太｢…俺のこと……知りたい…？｣
そう問いかける健太くんは、今まで見たことないくらい…ドキドキする表情…！

そんな顔されたら…健太くんのことで、頭がいっぱいになっちゃう…

……健太くんの瞳を見つめながら、あたしは小さく………頷いた…！

すると健太くんはクスリと笑って、あたしの耳元で囁く…

健太｢……教えてやるよ…俺のこと…｣

耳元で囁かれる、吐息まじりの心地いい健太くんの声に…逆らうなんて、できるわけない…

………健太、くん……大好き……
あたしはそっと…瞳を閉じた…！

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