33話 健太 ページ33
………あぶな、かった…
あのままアイツの家にいたら…俺……
………止めらんねぇよ…自分のコト……
あの後…俺はちょっと気まずくなって、コーヒーを飲み干して慌てて帰ってきた…笑
…アイツの柔らかい身体、胸元にかかる吐息、甘い髪の匂い…それに、俺を見つめる潤んだ瞳…その瞳が魅惑的に揺れて…思わず…力まかせに抱き締めてしまいそうになる…
…でも…抱き締めたら最後…
たぶん…俺…止められない……と、思う…笑
…まったく、女と付き合うのなんて初めてじゃねーのに…
これじゃあ、俺……すげーがっついてるみたいじゃねーかっ!!←笑
…おまけにアイツはそんなコト、全然考えてないみたいで…無邪気っつーか、なんつーか…
………可愛くて…困る…
夜道を一人歩きながら、思わず照れて口元に手をやる…
アイツの顔を思い出す度…胸が、ドキドキする…!
…マズイ…完全に、マズイ!!
俺は気持ちを落ち着かせる為に、タバコをくわえ、火を点けた…
外でのタバコは厳禁だけど…今は、そんなこと、言ってらんねー!!
片手をポケットに突っ込み、背中を丸めながらタバコをふかして…ぼんやりと考える…
アイツの手料理…うまかったな…
うちのねーちゃんも料理、するけど…
…なんとなく…かーちゃんの味に、似てたかも
『…ほら、ウチ、お母さんしかいないでしょ…お母さんがいないときは自分で作らないと…』
そう言って寂しそうに笑うアイツの顔が、頭をよぎる…
親がいない寂しさ…俺も………わかる…
まぁ、ウチはねーちゃんがいるけど…
アイツは…一人、なんだ…
そう思うと、無理して笑うアイツが、たまんなく…愛しくて…
俺がそばにいてやんねぇと…心配になる…
…明音のライブに行ったことで…
いや、そのもっと前から…アイツが、俺のことで喜んだり悲しんだりするのを見て…
俺は、自分の気持ちに気づいたんだ…
昔は照れ臭くて、自分の気持ちに素直になれなかった俺…
大事なもんって…失って初めて気づく…
でも…アイツだけは…離したくない…
………失いたくねぇ…
だから…大事にしたいのに……
健太「…俺の理性………いつまでもつんだよ〜」←大変ですね…笑
タバコの煙と一緒に、俺は思わず本音を吐き出した…笑
健太「…あんな目で見られたら…俺、もう………止められる自信……ねぇよ…」
俺の切実な呟きは(笑)虚しく寒空に吸い込まれていった…
65人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪健太…キター!!とうとう狼サンになっちゃいましたよ(笑)また夜にボード行くね♪超楽しみ~(>.<) (2013年1月12日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» キタ━━(*゚Д゚*)━━!!こんな健太、ドキドキしちゃう〜!狼さんな健太くんに…青さん、私、もう、死にそうです(笑)朝までって…///…悶絶(笑)さっきボード、行ってきたよん♪続き…書いてあるよん♪んふふ♪… ←ヤバイ(笑) (2013年1月12日 6時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪…そーなの…健太…カワイイでしょ♪ボード、待ってる~(>.<) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» 健太の不器用な愛の告白にキュンキュンくる~。しかも抱きついてくる主人公チャンにたまらなくなっちゃってぇ♪←喜びすぎ(笑)んふふ…いい雰囲気♪後でボード行くね!今日は続き…書きますよ~(笑) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪そーなんだよ♪健太…男前なの~(>.<)…男前…智…後でボード行く~!! (2013年1月10日 8時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2012年11月26日 3時