26話 健太 ページ26
はぐれそうになる手を、しっかりと俺の腕に掴まらせて…俺達は人込みの中を歩いた…
A「…あ、の…健太さん…?今日は…どこに行くんですか…?」
俺の腕をギュッと掴みながら、問いかける彼女に…俺は思い出したように答える…
健太「…あぁ…まぁ、ちょっとしたライブ…」
…そーだ…すっかり忘れてた…笑
今日、コイツを誘った目的…忘れるとこだった…笑
…まったく…コイツが心配ばっか、させっから…
思わずチラリと彼女を見ると、おっきな目をパチパチさせて俺を見つめる…
A「…健太さんと…いれるなら…どこでも、嬉しい…です…」
そう言うと、ちょっと顔を赤くして恥ずかしそうに俯いた…!
…ば、ばかっ…!自分で言っといて…照れてんじゃねーよっ!!
…俺だって…恥ずかしい…じゃんか…←笑
健太「…と、とにかく!今日は俺に付き合え!!」
…俺も…赤くなった顔を気付かれないように、ちょっと上を向いて…歩いた…。
……そして、人込みの中を歩くこと数分…
俺達は、とあるライブハウスに着いた。
ライブハウスの前は、たくさんの人で賑わっている…
A「…あ、この…ライブって…」
健太「…アイツ…明音の…ライブ…」
…今夜は、明音がメジャーデビューして…初めてのライブ…
明音の歌が、まっさらな気持ちで聞けるようになるまで…来るつもりはなかったけど…
今なら…コイツとなら…聞ける気がする…
健太「…よし!」
戸惑う彼女の手を掴んで…俺はライブハウスに、足を踏入れた…!
……数時間後…
俺達は、ライブハウスを後にした。
健太「…悪かったな…今日は、付き合ってもらって…」
A「いえ!楽しかったです!…ライブ…あたし、初めてだったので…ちょっと緊張、しちゃいました…笑」
俺の隣で、周りの雰囲気に圧倒されて…目を丸くする姿を思い出して、思わず吹き出す俺…
ゆっくりと二人で並んで歩きながら、俺は前を向いたまま問いかける…
健太「…今日の夜メシ…俺が奢ってやる!…なんでも好きなもん、食え…!」
俺がそう言うと、顔をパッと輝かせて嬉しそうに微笑んだ…けど…その笑顔が、一瞬…曇った…?
健太「…どーした…?」
A「…あ、いえ…素敵だったな…って思って…」
健太「…何が?」
A「………アカネ、さん…オーラがあって…あたしと、同じ歳なのに…全然、違うなぁ…って…」
そう言った彼女の瞳が、寂しそうに揺らめく…
そんな彼女を見て、俺はピタリと脚を止めた…。
65人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪健太…キター!!とうとう狼サンになっちゃいましたよ(笑)また夜にボード行くね♪超楽しみ~(>.<) (2013年1月12日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» キタ━━(*゚Д゚*)━━!!こんな健太、ドキドキしちゃう〜!狼さんな健太くんに…青さん、私、もう、死にそうです(笑)朝までって…///…悶絶(笑)さっきボード、行ってきたよん♪続き…書いてあるよん♪んふふ♪… ←ヤバイ(笑) (2013年1月12日 6時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪…そーなの…健太…カワイイでしょ♪ボード、待ってる~(>.<) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» 健太の不器用な愛の告白にキュンキュンくる~。しかも抱きついてくる主人公チャンにたまらなくなっちゃってぇ♪←喜びすぎ(笑)んふふ…いい雰囲気♪後でボード行くね!今日は続き…書きますよ~(笑) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪そーなんだよ♪健太…男前なの~(>.<)…男前…智…後でボード行く~!! (2013年1月10日 8時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2012年11月26日 3時