3話 ページ3
…出会いは…突然、やってきた…。
『…っ!あぶねーだろっ!』
ぼーっと歩いてたあたしに降り注がれた…よく通る…低い声…
…やんちゃな感じのする瞳なのに、どこか寂しそうに揺れる眼差し…
…その瞬間…あたしはそう…一目で彼に…
…恋をした…。
…その日、会社が休みだったあたしは一人マイペースに街中を歩いていた…
別に目的はなくて…散歩がてらに街を歩いてたんだけど…
正直、街中を歩くのって…そんなに好きじゃない…道行く人、みんな何かに追われてるみたいに、せわしなく歩いてる…
なんだか急いでない自分が、悪いことをしてるみたいに思えてくる…
…だから人がいっぱいいる所って…ちょっと、苦手…。
でも、今日は…違っていた…
健太「…っ!あぶねーだろっ!」
突然!歩いてたあたしにぶつかった男の人…
頭の上から降り注がれた言葉は、ちょっと乱暴だったけど…笑
…その透き通るような、心地いい低音の声に思わず、顔をあげた…
A「す、すみません…」
彼の瞳と、目があった瞬間…全ての時間が、止まった気がした…
そこにはやんちゃそうに輝く…それでいて、なぜか寂しげな瞳…
健太「あっ…いや、こっちこそ…ゴメン…」
伏せられた瞳には、さっきまでのやんちゃな輝きは無くなっていて…申し訳なさそうに揺れている…
…色の抜けた、ツンツンの髪に…不思議に煌めく魅力的な瞳、黒のスーツを纏った細身の身体…
なんでか分からないけど…胸が、ドキドキ…する…!
…気がつけば、その魅力的な瞳に見つめられて…あたしの心臓がドキリと音を立てる…!
…そんな瞳で、見つめられたら…ドキドキが…止まらなくなる…!
そんな気持ちに堪えられず、あたしは思いきって口を開いた。
A「あ、あの…何か…」
健太「いや…その……やっべ!完全、遅刻する〜っ!!」
そう言って彼は走り出し、あっという間に人混みの中に消えてしまった…
A「あのっ…待って…!」
あたしのちっちゃい声は彼に聞こえるはずもなく…虚しく響いた…
A「…行っちゃった…」
彼の背中が消えていった人混みを見つめながら、あたしはちょっとため息をついた…
…凄く…ステキな人…だったなぁ…
でも…偶然、ぶつかっただけの人…
たぶん二度と会うことは…ない…
…こんなにドキドキしてるのに…名前くらい、聞きたかった…な…
高鳴る胸の鼓動を感じながら、あたしはまたゆっくりと、街中を歩き始めた…。
65人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪健太…キター!!とうとう狼サンになっちゃいましたよ(笑)また夜にボード行くね♪超楽しみ~(>.<) (2013年1月12日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» キタ━━(*゚Д゚*)━━!!こんな健太、ドキドキしちゃう〜!狼さんな健太くんに…青さん、私、もう、死にそうです(笑)朝までって…///…悶絶(笑)さっきボード、行ってきたよん♪続き…書いてあるよん♪んふふ♪… ←ヤバイ(笑) (2013年1月12日 6時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪…そーなの…健太…カワイイでしょ♪ボード、待ってる~(>.<) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
ふわり。(プロフ) - 青さん» 健太の不器用な愛の告白にキュンキュンくる~。しかも抱きついてくる主人公チャンにたまらなくなっちゃってぇ♪←喜びすぎ(笑)んふふ…いい雰囲気♪後でボード行くね!今日は続き…書きますよ~(笑) (2013年1月11日 7時) (レス) id: 875f5a6a90 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - ふわり。さん» おはよ~♪そーなんだよ♪健太…男前なの~(>.<)…男前…智…後でボード行く~!! (2013年1月10日 8時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2012年11月26日 3時