幸せはきっと僕の手の中に…

11話 ページ11

仕事を終えて、あたしは大急ぎで健太さんとの待ち合わせ場所に向かった…！

…こんなことなら、もっとカワイイかっこ…してくるんだった…

…黒とベージュのバイカラーのニットワンピ…
今年買ったワンピだけど、ヘンじゃないかなぁ…

………

A｢御祝い!!させて下さい!!…健太さんの、就職祝い…｣

健太｢……別に……いーけど…｣

………

自分の格好を確認しながら、あたしは健太さんとの電話を思い出す…

…急に誘って、健太さん…びっくりしたかなぁ…でも！もう…口が勝手に動いてて…←スゴいですね…笑

…ちょっとびっくりしたように、でも…小さく笑って、健太さんはあたしの食事の誘いをオッケーしてくれた…♪

…待ち合わせ場所に着くと、健太さんはまだ来ていなくて…ちょっとホッとする…
だって、こっちから誘ったのに…待たせたら、悪いもの…

…待ち合わせ場所は、有名な…犬の銅像の前…笑
あたしはそこで、ドキドキしながら健太さんを待っていた。

…暫くすると…

トントン…！…肩を叩く音…
その音に、満面の笑顔で振り向くあたし…

…健太さん♪
………じゃない…？

振り向いた視線の先には、見知らぬ…男の人…
あたしはキョトンとその男の人を見つめる…

…え、と…誰？だっけ？←笑

｢一人？誰か待ってんの？｣
キョトンとするあたしに構わず、その男の人は馴れ馴れしくあたしの肩に手をまわす…

A｢…一人ですけど、待ち合わせ中です…｣

…誰？←ってゆーか、ナンパだと思いますよ…笑

強引に肩を抱かれて、不愉快な気分になる…
あたしは肩にまわされた手を振り払った…！

｢待ち合わせ？カレシと？｣

A｢…そうじゃ、ないですけど…｣
…好きな人と…待ち合わせ中なんだもの…

思わず俯くあたしに、その男の人はまた、あたしの肩に手をまわした…！

｢じゃ、いーじゃん♪俺と遊ぼうよ♪｣

あなたとなんか、遊びません!!
そもそも…誰だか分かんないし…←ひょっとして…天然…？ですか…!?笑

A｢いえ…困ります…｣
あたしはまた、肩を抱く手を振り払おうとした…けど…
今度は、あたしの肩をがっちり掴んで離れない…！

｢大丈夫♪俺が奢ってあげるから！｣

そう言って、その男の人はあたしの顔に自分の顔を近づけてくる…！
肩をすくめて、顔を背けるあたし…！

…ほんとに、イヤ!!

……次の瞬間…！

健太｢…おいっ！｣

…あたしの、一番聞きたかった…あの声…！

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