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家に鬼がやってきた。
その鬼は母を殺し、父を殺した。
子供だった私は眼中に無かったのかもしれない。私はそのまま意識を失い倒れた。


目を開けるとそこは罪人の入る牢屋の中で、私の手首には鎖が繋がっていた。
死んでいた両親、血だらけでその場に倒れていた私
村の人は皆、私が殺したとそう言った。
私じゃない、化け物が、鬼が両親を殺したそう言っても信じてくれなかった。
そしてこう言った。化け物なんているはずないだろ、と。

そこから数ヶ月、私は牢屋に閉じ込められていた。
食事もろくに与えられず、村の人からは暴力を振るわれる日々。
そんな私を助けてくれたのが私の師範だった。









「っ、はあ…はあ」








私は、鬼を斬ることしかできない。

十の時に親を殺され、師範に助けてもらってからこの8年間、どうしよもないこの気持ちは全て鬼にぶつけてきた。

私にはそれしか生きる意味がなかった。
どこまで行っても私が出来るのは鬼を斬ることだけ。









「君もう死にそうじゃないか」








雨が降り始める。
雨に混じって地面に流れる私の血。

地面に広がる血の量を見る限りいつ死んでもおかしくない。
ああ、けど死ねない。死ぬわけにはいかない。









「死ねない、約束したの。小芭内に、家で待ってるって
私が死ぬわけには、いかないのよ……!!」









柄を強く握り直し、目を見開く。
そして深く息を吸い、力強く踏み込んだ。









「水の呼吸 拾壱ノ型 (とう)









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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月19日 6時) (レス) @page49 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
りと - めっちゃ好きです♥更新頑張ってください!! (2022年1月24日 21時) (レス) id: 2ccb8f6bcc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんは!とても続きが気になり、どうなるんだろうととてもわくわくする面白い作品ですね!続きが読みたいです! (2021年9月29日 0時) (レス) @page49 id: 917c4d3c4b (このIDを非表示/違反報告)
チハル(プロフ) - 続編も楽しみにしてます (2021年9月22日 18時) (レス) @page49 id: e4687a0a1e (このIDを非表示/違反報告)
love - こっっ、こんにちは!すっっっ、好きです!(唐突)更新頑張ってください! (2021年9月21日 16時) (レス) @page48 id: b68826d87c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コンペーと | 作成日時:2019年12月27日 0時

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