。1 ページ3
.
煙草を咥え、スーパーで買った袋を片手に持ちながら家へと向かう。
「あら、Aちゃんお帰りなさい」
「…ども」
ポケットから鍵を出し、階段を登るとそこには大家さんと隣に住んでいる黒髪の女の子。2人を見る限りそんな良い話じゃなさそうだ。
「…何かあったんですか」
そのままスルーできなかった私は煙草を携帯灰皿に捨て大家さんにそう聞く。すると大家さんは頬に手を当て、困ったようにこう言った。
「伏黒さんちね、ご両親が長い間帰ってきてないみたいなの」
「親が帰ってきてない?ずっと?」
「…はい」
大家さんの話を聞いた私は目を見開き黒髪の女の子…津美紀ちゃんに問いかける。それに驚いていると追い討ちをかけるように大家さんは話を続けた。
「津美紀ちゃんと弟の恵くん2人で生活してるらしいんだけど、家賃が…」
「どうしようかしらね…」大家さんは津美紀ちゃんを見ながら困ったように呟いた。
親が帰ってきていないということは収入も無いということ。てか普通に考えてやばいだろこれ。
そんなこんな考えているうちに気付いたら私はこう言っていた。
「えーっと。じゃあ、自分払います」
.
1552人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海(プロフ) - おもしろい!!主人公が姉貴って感じなのがもうたまらん!ほかの小説も読んでます!頑張って下さい!続きまつ待てます! (2022年1月6日 18時) (レス) @page26 id: 5a4a023340 (このIDを非表示/違反報告)
Anya(プロフ) - これおもろいなぁ!こーゆー設定の話好きやわぁ!……続き待っとります。 (2021年10月27日 21時) (レス) @page26 id: f79d6adc42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きが気になるー (2021年7月22日 20時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コンペーと | 作成日時:2021年4月7日 17時