#. 29 ページ31
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「"死"ってさ、案外身近にあるんだよ。
この世に存在するものには全て綻びがある。人間は言うまでもないけど、物にも意思にも。それに
手に持っている懐刀をクルクル回しながらそう言う。
そして私は回すのを止め、自分の目を指差した。
瞳を赤く光らせ、"死の線"を見ながらこう告げる。
「私の術式はね、モノの"死"が視えるの。
"モノの死が視える"、それだけだよ」
『……それを聞いて信じるとでも？』
「え、本当だよ。嘘でしょ普通信じるじゃん？オマエが私の術式知りたがってたから教えたのに…まあいいや」
そう言いながら私は懐刀をその場に捨てる。
すると何も無いところから黒い穴が現れそこから醜悪な手が出てきた。いーちゃんの手だ。
その手から柄が現れる。私は柄を握り、引き抜いた。
私の手にあるのは薙刀。
特級呪具、
「こういうのはさ、実際に体験した方がいいと思うんだよね」
そう言ったのと同時に私はぐっと足に力を入れ飛び出す。
刃が触れるくらいの距離を取り、私はまず特級の右腕にある"死の線"を切った。
切断された右腕はその場にボトッと落ちる。
特級は直ぐに右腕を回復させようとするが右腕は
それを見た私はニッと笑い、そのまま左脚を切る。
違和感を感じた特級は離れようとするが、逃がさないように私は同じ歩幅で歩み寄り間合いを詰める。
そしてそのまま左腕と右脚を切り、手足を切断された特級の肩に刃を突きつけ地面に押し倒した。
『それは、タダの呪具じゃないですね』
「
口角を上げそう言いながら私は特級の身体に刃を深く刺していく。
特級呪具、
その効果、一定時間回復不能の傷を負わせる。
相手の治癒力を阻害するその効果は相手が強いほど継続される"呪い"の矛。
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胡蝶 - 初コメ失礼致します。…もしかしてお好きな小説って、戯言シリーズだったりなさいますか？ (2021年12月31日 22時) (
レス) @page2 id: 479dd61c6a (このIDを非表示/違反報告)
ありな - ｱｯ（察し） 直○の魔眼か！にゃるほど。 (2021年2月3日 3時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - 本当におもしろいので更新たのしみにしてます (2021年2月3日 2時) (レス) id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いのですが、これは原作沿いですか？それとも五条先生か学生だった頃の話でしょうか？それともオリジナルの話ですか？とても面白いので更新楽しみにしてます！応援してます！！ (2020年11月17日 21時) (レス) id: 7272416208 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ - え、ちょまって？面白すぎて。。。というか神絵すぎません？？？更新待ってます！ (2020年11月2日 1時) (レス) id: f28035928f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンペーと
| 作成日時：2020年10月27日 22時
