#. 25 ページ27
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「神代先生…！」
「桃！」
箒で飛んできた京都校の西宮桃は綺麗に着地をし、私の元へやってくる。
そして憲紀と棘を見て桃は目を大きく見開いた。
「この2人がここまで…」
「桃、状況を教えてくれる？」
私がそう聞くと桃は深く頷き教えてくれた。
いきなり"帳"が下りてきたこと、真希と恵がダウンし今は葵と悠仁が二人で"特級"と戦っていること。
それを聞いた私は小さく舌打ちをする。
葵がいるとはいえ、早く行った方がいいな。そう思いながら私は棘を抱きかかえ桃を見る。
私が言葉にするのより先に桃は全てを察し、愛用の箒に跨った。
「桃は何も心配しないで飛んで。もし敵が襲ってきても私が何とかする」
そう言いながら憲紀を前に、そして棘を桃の後ろに乗せ、落ちないように私の上着で桃に棘を縛り付ける。
そして不安そうにしている彼女の頭をポンと撫で、こう言った。
「大丈夫、先生だからね私も一応。何とかするよ」
「…一応っていうか、先生でしょ」
「細かいことは気にしなーいの！
そうだ、硝子の所に着いたら歌姫先生に連絡してあげて、きっと心配してるから」
「うん、わかった。神代先生も気をつけてね」
そう言い飛び去る桃を見送り、私は彼女に教えてもらったことを頼りに森の中へ入っていく。
周りを警戒しながら走っていると呪霊が目に入る。
呪霊の先にはパンダの姿。真希と恵を肩に担いでいた。
二人を担いでいるから祓えないのか、それを理解したのと同時に私は術式を発動する。
私の目に広がるのはたくさんの靄のかかった赤白い"死の線"。
「(…3級、指でもいける)」
そう心の中で呟き、私は呪霊に入ったその線を指でなぞるように切った。するとその呪霊はドサッと倒れ消えていく。
ふぅ、と息をつくとパンダは走っている足を止め、私の元にやって来てこう言った。
「いや〜助かった。ずっと追いかけてくるもんだからどうしようかと」
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胡蝶 - 初コメ失礼致します。…もしかしてお好きな小説って、戯言シリーズだったりなさいますか？ (2021年12月31日 22時) (
レス) @page2 id: 479dd61c6a (このIDを非表示/違反報告)
ありな - ｱｯ（察し） 直○の魔眼か！にゃるほど。 (2021年2月3日 3時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - 本当におもしろいので更新たのしみにしてます (2021年2月3日 2時) (レス) id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いのですが、これは原作沿いですか？それとも五条先生か学生だった頃の話でしょうか？それともオリジナルの話ですか？とても面白いので更新楽しみにしてます！応援してます！！ (2020年11月17日 21時) (レス) id: 7272416208 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ - え、ちょまって？面白すぎて。。。というか神絵すぎません？？？更新待ってます！ (2020年11月2日 1時) (レス) id: f28035928f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンペーと
| 作成日時：2020年10月27日 22時
