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ゆうたが帰ってしばらくして、リビングには誰が残ってるのか気になり部屋を出る。リビングにはやまととひゅうがが残っていた。怒られちゃうかな〜とおそるおそるリビングに入れば、先にひゅうがが口を開いた。
「おはよ。体調どう?」
『熱はね、まだ微熱だけどかなり下がったよ!』
「おー良かった良かった。なんか食べる?あっちゃんが色々買ってたけど。」
『もう貰った!ありがと、あっちゃんにもお礼しなきゃ』
「あっちゃんもう帰ったからLINEでもしときな」
『うん、そうする』
「Aも大丈夫そうだし俺も帰るかな〜、今日ここ泊まるでしょ?」
『うん、泊まろうと思ってる。
ひゅうが、…その、さっきは運んでくれたりありがとね』
「またかよ笑 いいって!その代わり早く治しなね、」
そう言われて立ち上がり帰ろうとするひゅうがを玄関までお見送りする。私がやまとに怒られることを心配してるのが分かっているのか、
「やまとにビビんなって、笑あいつも心配してるだけだから」
と言ってくれた。
ひゅうがを見送って、少し緊張しながらやまとが残るリビングに向かう。
『…やまと?』
ちら、とこっちを見るやまとに怒ってる様子はなく、安心したように眉を下げて笑う。
「なんですかAちゃん」
『体調悪いの内緒にしてたこと、怒ってないの?』
「怒ってるよ」
ちゃんと怒ってるじゃないか。今回は私も悪かった所が多すぎるからしょうがない。諦めて怒られよう、と思えば
「怒ってるけど、そんな顔されたら怒れないし、Aがめっちゃ反省してんのなんか伝わってる笑
さっきは怒ってる感じ出しちゃってごめんね?」
そう言ってやまとは私の頭を撫でる。怒られない、という安堵もあるが、迷惑をかけた申し訳なさや色々な感情が込み上げてきて涙目になる。体調を崩すとこういうことがあるから嫌なんだ。
『…っ、ごめんねやまと、』
「なに!?泣いてんの!?も〜やめてよ怒ってないって!笑」
『そうだけど〜っ…』
やまとが抱きしめてくれて余計にぐずぐずになる。
「Aが動画大切にしてんのも分かってるから。次はちゃんと言うんだよ?あと早く治して」
『うん、なおす』
ぽろぽろ涙を落とす私を笑いながら抱きしめてくれるやまとに、つくづく良い仲間を持ったなと思わされるのであった。
「こんなに近かったらうつっちゃうかもね」
『それはごめん』
「看病よろしく」
『まかせて私が一発で治してあげる』
「それはありがと笑」
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作者名:ネギトロ丼 | 作成日時:2023年2月4日 2時