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目が覚める。スマホを見れば、結構な時間寝ていたようで、窓の外も暗くなっていた。喉乾いたな、と思い身体を起こした時、廊下から誰かが来る音がした。ドアを開けたのはあっちゃんが買ってきてくれたであろう物を持ったゆうただった。
「お、A起きてたんだ。ちょうど起こそうと思って。あっちゃんが色々買ってきてくれたからなんか食べよ」
『ちょうど今起きたの、ありがとねゆうた』
「体調どんな感じよ」
『うん、さっきより全然大丈夫になったよ』
「良かった、念の為体温測ってから食べよ、今並べるから食べれそうなの言って」
そう言ったゆうたから体温計をもらう。
ゆうたが袋からいろいろな物を並べだした。
「えー…ゼリーと、アクエリと、風邪薬と、お、Aが好きなプリンもあるよ、あとりんごとか入ってる」
『あっちゃん結構色々買ってきてくれたんだね笑
アクエリとプリンもらっていい?あと薬』
「はい、これと薬ね、Aがちゃんと薬飲むまで俺ここで見張ってるから」
『嫌いだけどちゃんと飲むよ笑』
体温を測り終わるのを待つ間、もう帰るというゆうまが部屋に来た。
「さっきより大丈夫になりました?」
『うん、ゆうまありがと、さっきも声掛けてくれて』
「あぁ〜全然大丈夫です。ちゃんと休んでね」
『ゆうまも気をつけて帰ってね!』
ゆうまが部屋から出た時、ちょうど体温計が鳴る。
『37.2℃』
「かなり下がったじゃん、まだちょっとあるけど
今日はここ泊まるでしょ?やまともいるし」
『うん、泊まろうかな』
「そっか、じゃあ伝えておくわ」
『ありがと』
プリンを食べる時も薬を飲む時もゆうたが隣にいてくれるもんだから、たまにはこういう日もあっていいのかもな、と思った。色々喋っていると、ゆうたがしばらく黙って口を開く。
「あんたね、もうちょっと自分の体大切にしなね。
今日の撮影熱出しまくって出てたのえぐいぞまじで笑」
『…うん、ごめんね結局迷惑かけちゃって』
勝手に出そうになる涙を堪えながらゆうたに言う。
「、だぁー違う違う!そういう事じゃなくてほんとに自分の体大切にしてって意味合いで言ったの!
誰もAが体調崩したのに迷惑だなんて思ってないよ、
あー、やまとはちょっと怒ってるかもしれないけど、笑」
『…ありがとねゆうた
やまとに怒られるのはちょっと嫌だけど笑』
「じゃあ俺はこれで帰るからちゃんと休めよ?おやすみ」
そう言ってゆうたは私の頭を撫でて部屋を出ていった。
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作者名:ネギトロ丼 | 作成日時:2023年2月4日 2時