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静かな部屋でふと、大毅が手を止めてため息をついた。
「この前も一緒に勉強するって言ったのに遊んでたやろ、もう自分でやりや」
「…え」
「俺やって忙しいねん」
思ってもみない言葉に呆然とした。
いや、頭のどこかでこれくらいは言われるって思ってたけど、いざ言われて戸惑ってる。
どうしよう。
でもこのまま部屋出て行きたくない。
「大毅おらんと俺、無理やもん」
「・・・え?」
「もう約束破らないから
一緒にいて、
お願い、隣にいたい」
泣けば大毅が許してくれるかもって思ってるわけじゃない。でも、寂しくてだだこねるしかなくて、甘えたくて涙が溢れてくる。
いつまでも子供っぽい自分が嫌になった。
・
「泣くなって
わかったから… 」
大毅が頭を撫でてくれてる。
ようやく目が合った大毅は困ったように微笑んでいて、ホッとしてまた目が熱くなる。
「ごめんなさい」
うんうんと頷いてぎゅっときつく抱きしめてくれた。
俺も弱々しく大毅をだきしめ返す。
「うん」
・
「ねえ、大毅って好きな人とか付き合ってる人いるん?」
「…なんなん、いきなり?
おらんで」
「もし、出来たら教えてな」
「んー、どうかな」
隣向くといたずらに笑う大毅。
昔から知ってる顔なのになぜか胸の奥がつんとする。
「俺らに隠しごとはなしやろ」
「そうやっけ?」
「そうなの!もう」
「わかったよ」
大毅はからかうように笑ってるけど、全然笑えないし。
隠し事とか絶対嫌やし、なんかあったら嫉妬してしまいそう。
大毅モテるから中学のときは彼女いたけど、俺が寂しがるからかどんな人なのかあまり言ってくれなかった。
数ヶ月で別れて、わかりやすく元気になった俺を見て流星が呆れてたっけな。彼女みたいやなって。
期末テストはそこそこの点数で補習は免れた。
大毅に報告すると当たり前やろって、くしゃっと笑って頭を撫でてくれた。
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はち(プロフ) - たまごんさん» ありがとうございます!そう言っていただくと励みになります!次回作今週中にアップしますのでよろしくお願いします。 (2022年5月16日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - コメント失礼致します。最近の私の楽しみと癒しでした!!本当に素敵なお話有難うございます。これからも応援させて下さい。 (2022年5月16日 17時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさん» ありがとうございます🙇♀️ (2022年4月15日 22時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Terribleさん» 過去の作品は只今リメイク中です。終わったら鍵外す予定です! (2022年4月15日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさんの、作品を読みたいのですがパスワードが分かりません💦教えて頂けますか? (2022年4月15日 18時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち | 作成日時:2022年4月10日 19時