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俺の思いとは裏腹に時間はあっという間に流れ、文化祭がやってきた。
文化祭が楽しみって大毅からラインが来るたびにどきっとする。
その日の夜は�陲舛磴鵑�おらんって言えてなかったから。
１日目は校内発表、２日目は一般公開日。
吹奏楽部やから初日の方が緊張したし楽しかった。
そして学校全体が盛り上がる２日目。
俺も大毅も午前中当番。
午後は流星とのんちゃん、俺と大毅で回る約束をしてる。
午前中からお化け屋敷なんて来る人あまりおらんやろうなって思ってたけど、いつの間にか外は行列が出来ているらしい。
何人か通り過ぎて、しばらくすると見覚えのある先輩が入ってくるのが見えた。
サッカー部マネージャーの佐々木さんや。
大毅のことが好きで、仲良く話してるところをたびたび見かけてた。
「今日重岡くんと回らなくて良かったの？」
「弟と回るんやって。
本当、毎回弟、弟って」
「弟くんもちょっとは気遣ってよって感じやね。
ユミと重岡くんお似合いやし、皆んなで応援してるのに」
「あの子鈍感そうやん。
大毅がおらんと絶対何も出来へんと思う。
もう、受験やし、邪魔はしないで欲しいわ」
「本当よね。
でも、ここ弟くんのクラスやん！」
「あっ、やばい。
…まあ、いっか！」
先輩たちは終始笑って通り過ぎて行った。
こんなに風に言われるのは初めてじゃないけど、やっぱり悲しかった。
そっとBGMの音量をあげた流星のおかげで他のクラスメイトには会話の内容は聞こえてない。
「とも、大丈夫やで」
「…うん」
流星が頬を流れる涙を拭ってくれて、ようやく自分が泣いてることに気づいた。
「びっくりしたな。
とも、俺がおるから大丈夫やで」
「…うんっ、うん」
涙が止まらず流星が抱きしめてくれる。
甘えちゃだめや。
すぐに泣くから一人じゃなにも出来ないって思われるんや。
「ごめんっ、
でも、大丈夫やから」
「ともっ！」
心配する流星の腕を振り解いて、クラスで作ったパーカーを被り教室を出た。
目深にフードを被り誰もいない場所を探してひたすら廊下を走る。
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はち(プロフ) - たまごんさん» ありがとうございます！そう言っていただくと励みになります！次回作今週中にアップしますのでよろしくお願いします。 (2022年5月16日 20時) (
レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - コメント失礼致します。最近の私の楽しみと癒しでした！！本当に素敵なお話有難うございます。これからも応援させて下さい。 (2022年5月16日 17時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさん» ありがとうございます🙇♀️ (2022年4月15日 22時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Terribleさん» 過去の作品は只今リメイク中です。終わったら鍵外す予定です！ (2022年4月15日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさんの、作品を読みたいのですがパスワードが分かりません💦教えて頂けますか？ (2022年4月15日 18時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2022年4月10日 19時
