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梅雨が明けてのテスト期間。
とは言っても明日が最終日やから、今日は流星とファストフード店の新作スイーツ食べに行っちゃう。
甘いものがないと頭が回らないし、俺が成り立たないねん。
大毅に毎日勉強教えてもらってるから、今日は寄り道するってLINEしたらスタンプだけ返ってきた。
忙しいんかな、ちょっと素っ気なくない？
「大毅と勉強する約束してるから食べたらすぐ帰るで」
「大毅も誘ったら良かった？」
「でも甘いもの好きじゃないしなぁ」
「確かにイメージないな。
じゃあ俺がともん家行くのはありなん？」
「…多分」
「大毅的にはないな。笑
特にテスト期間やし」
「今年受験やし、俺も邪魔せんようにしないとな」
「ともは良いやろ。
むしろ側にいた方があいつが落ち着くんちゃう？」
そうだとええなぁ。
最近は甘えすぎてる気がするから、負担かけてないか心配。
すぐ帰るつもりやったけど、話し込んで気づけば6時半過ぎてた。
携帯を見ると案の定大毅から着信があって、急いで帰った。
仕事が忙しいお父さんはまだ帰ってきてないし、大学生のお姉ちゃんは最近独り暮らし始めたから、いつもはお母さんと俺と大毅の夕ご飯。
２人はテレビを見ながらご飯を食べてて、お母さんは俺に気づくとご飯と味噌汁を準備してくれた。
「もう、遅くなるんなら連絡してくれないと」
「ごめん、お母さん…
大毅も、遅くなってごめん」
大毅は俺に目もくれず、ご飯を食べ終わると２階に上がってしまった。
俺も慌ててご飯をかきこみ後を追う。
自分が悪いんやけど、今はこの距離を埋めたい。
ちょっと緊張して、深呼吸して大毅の部屋のドアをノックする。
わかってたけど返事はなくて、でも顔が見たくて黙って部屋に入る。
「大毅、今日帰ってくるの遅くてごめん」
「…」
「…ほんまにごめんなさい」
それでも返答はなくて、自業自得なのにどうしようって辛くなる。
こんなことは前にもある。
小学生のとき大毅が大事にしてたゲームのデータを消しちゃったことがあって、わざとじゃなくてただの手違いなんやけど怒ってずっと口聞いてくれなくて。
最後は俺が大毅のベッドで大泣きして、俺もごめんって大毅もちょっと泣いて抱きしめてくれたっけ。
思い出すと懐かしいけど、目の前の大毅とはすごく距離があるように感じる。
どうしよう。
「だいき…」
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はち(プロフ) - たまごんさん» ありがとうございます！そう言っていただくと励みになります！次回作今週中にアップしますのでよろしくお願いします。 (2022年5月16日 20時) (
レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - コメント失礼致します。最近の私の楽しみと癒しでした！！本当に素敵なお話有難うございます。これからも応援させて下さい。 (2022年5月16日 17時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさん» ありがとうございます🙇♀️ (2022年4月15日 22時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Terribleさん» 過去の作品は只今リメイク中です。終わったら鍵外す予定です！ (2022年4月15日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさんの、作品を読みたいのですがパスワードが分かりません💦教えて頂けますか？ (2022年4月15日 18時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2022年4月10日 19時
