B17 ページ17
あっくんと�陲舛磴鵑�ら２人の思いを聞くと、なんで言ってくれなかったん？とはならなかった。
きっと、皆んなの優しさがあったから俺は寂しい思いをせずにここまで生きて来られたはずやから。
過去を振り返ると、大毅の顔が頭に浮かぶ。
大毅は知ってるんやろうか。
なんでも共有して、この前も秘密はなしって話したばかりやから多分知らないやろうな。
この話を聞いたらどう思うんやろ。
そんなとき、お店の前に自転車が止まる音がして、また勢いよくドアが開く。
「とも…」
聞き慣れたその声は、心配そうにこっちを見つめる大毅だった。
「…大毅」
「とも、泣いたん？
目腫れてるやん」
大毅は俺の座ってる椅子の前にしゃがむと両手で俺の頬を包み込んだ。
「大毅は、知ってたん？」
「えっ…？」
「俺の本当の両親のこと」
少し気まずそうな顔をする大毅。
知らないって、なんでも話してきたよって言って欲しい。
だって、小さい頃から一緒やったから俺らの間に知らないこととかありえへんよ。
・
「知ってた。
知ってて言えへんかった」
「…そっか」
大毅は俺のことなんでも知ってて、俺も大毅のことなんでも知ってていつも隣にいて。
そう思ってたけど違うんや。
なんだか悔しくて俯いたらまた涙が頬を伝う。
咄嗟に俺を抱きしめようとする大毅の手を振り払う。
「ともっ、俺はっ…
「もういい！
…もういいから」
今は大毅に触れられたくなくて、�陲舛磴鵑慮紊蹐鳳�れる。
「俺、しばらく�陲舛磴鵑箸�る」
「えっ…？」
「ばいばい…」
顔色が悪くなる大毅と、不思議な顔をする�陲舛磴鵝�
俺ももうどうしたらいいか分からない。
大毅と話すと辛いから、写真をバッグに入れてギターを持つと�陲舛磴鵑亮蠅鬚箸蠹垢鮟个拭�
・
遠くで大毅が俺を呼ぶ声がした。
泣いてるようにも怒ってるようにも聞こえたけど、振り向くことはなかった。
�陲舛磴鵑亮蠅魄�ったまま、どれくらい走ったのかわからない。
もう苦しくて足は止まった。
でも汗も涙も止まらなくて、ひたすら天を仰いで時々吹く風で身体を冷やした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はち(プロフ) - たまごんさん» ありがとうございます！そう言っていただくと励みになります！次回作今週中にアップしますのでよろしくお願いします。 (2022年5月16日 20時) (
レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - コメント失礼致します。最近の私の楽しみと癒しでした！！本当に素敵なお話有難うございます。これからも応援させて下さい。 (2022年5月16日 17時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさん» ありがとうございます🙇♀️ (2022年4月15日 22時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Terribleさん» 過去の作品は只今リメイク中です。終わったら鍵外す予定です！ (2022年4月15日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさんの、作品を読みたいのですがパスワードが分かりません💦教えて頂けますか？ (2022年4月15日 18時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はち | 作成日時：2022年4月10日 19時
