B16 ページ16
放心状態の俺に、あっくんは１枚の写真を持ってきてくれた。
お母さんが俺を抱っこしてて、それに寄り添うようにお父さんがいて３人で笑ってる写真。
ギターと写真を交互に眺めながら両親の偲ぶ。
俺には思い出せる記憶がないから、2人がどんなふうに俺を愛してくれたかわからない。
でも、たとえ一人になって、なにも覚えてなくても大切にしてくれた両親を切り離すことはできない。
まだまだ混乱してて、自分がこのあとどうやって生きていったらいいかわからないけど、ただ本当の両親のことを知りたい感じたいと思った。
ギターを抱きしると可笑しいくらいに涙が溢れて苦しかった。
俺１人やったんや。
どうりで大毅とも姉ちゃんとも似てへんわけや。
そんなこと考えると重岡家の人たちとの違いばかり探してしまって余計に孤独を感じる。
皆んな良くしてくれたし、確かな愛情を感じていたから幸せやった。
でも両親のことをこれからは大切に考えていきたい。
ぼんやり遠くを眺めていると、店のドアが乱暴に開き�陲舛磴鵑�現れた。
「ともくんっ」
息を切らして、その目には涙を浮かべてこちらへ来た。
「照史から聞いて、
ほんまに、ごめんなさい！
ともひろくんを傷つけるつもりなかってん」
ボロボロと涙を流しながら話し出した�陲舛磴鵝�
先月両親の命日で、思い出に浸ってギターを弾いていたらつい持ってきてしまったみたい。
それで、またごめんなって泣いている。
「謝らないで、�陲舛磴鵝�
このギター大切に持っててくれて感謝してるねん。
俺、誰かを責めるつもりないから」
「うぅ…、ごめんなぁっ」
いったそばから泣いてて、思わず手を握った。
あまりにも泣くから�陲舛磴鵑睨榲�に辛い思いがあったんだなって思ってまた違ったタイプの悲しさが襲う。
「あの、これからは
�陲舛磴鵑僕蠅辰討發いい�な」
「もちろん！
そのつもりで大阪に帰ってきたんや」
泣き止んだ�陲舛磴鵑肋�し赤くなった目を細めて俺の手を握り返した。
�陲舛磴鵑浪兇了僂鮓�ると両親が亡くなったときのことを思い出して、とてもじゃないけど泣かないではいられないから今まで俺の前に姿を表さなかったみたい。
「�陲舛磴鵝�
俺、きっとずっと�陲舛磴鵑鵬颪い燭�った」
「ごめんな、遅くなって」
「ううん、ありがとう…」
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はち(プロフ) - たまごんさん» ありがとうございます！そう言っていただくと励みになります！次回作今週中にアップしますのでよろしくお願いします。 (2022年5月16日 20時) (
レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - コメント失礼致します。最近の私の楽しみと癒しでした！！本当に素敵なお話有難うございます。これからも応援させて下さい。 (2022年5月16日 17時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさん» ありがとうございます🙇♀️ (2022年4月15日 22時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Terribleさん» 過去の作品は只今リメイク中です。終わったら鍵外す予定です！ (2022年4月15日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさんの、作品を読みたいのですがパスワードが分かりません💦教えて頂けますか？ (2022年4月15日 18時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2022年4月10日 19時
