B1 ページ1
緑side
金曜の夜中１時やから。
寝ぼけてた俺も、大毅も。
きっと、そうや。
だから、大毅が言ったことも聞いて聞かないふりをした。
「…だめや、そばに、おって… 」
ソファでうたた寝をする兄を起こしてと母に言われた俺。
肩に触れるまえに、耳に届いた言葉に息を詰まらせ呆然とした。
当たり前やけど、小さい頃からずっと一緒におって、なんでも知ってるって思ってたから、彼女の気配なんてない大毅からそんな思い詰めてるような言葉が寝言でも発せられてひどく驚いた。
「だいき…？」
顔を紅潮させて熱っぽい大毅を前に、眠さも相まって何も考えられない。
とりあえずにブランケットかけて自分の部屋に向かった。
・
「おはよう」
「ん、おはよう」
朝、昨夜自分より遅く寝たであろう大毅がまだ眠そうに起きてきて昨日のことを思い出す。
なんの夢を見てたのか気になったけど、なんか聞けなかった。
昔から彼は俺と違って陽キャでカーストも上位。
バレンタインには家にチョコを持ってくる人なんてザラで、爽やかに告白を断ったあとチョコを俺にくれるまでがセットだった。
俺は、まあ友チョコくらいやけど、少しなら。
憧れの、親友みたいな存在やから。
何するのも兄を頼ってきた俺は自他ともに認めるブラコン。
「なぁとも、昨日なんで起こしてくれなかったん？」
「え？」
「えっ、じゃないやろ？
お母さんがともに俺起こしてって言ってたって」
「あー、
ゲームやりすぎて、めっちゃ眠かってん。
それに大毅全然起きへんし」
「そっか、次は無理矢理でも起こしてな」
「うん」
「今日何時まで？」
「んー、多分１時くらいかな」
「じゃあ、終わったらチャリ置きで待ってて
お母さん、ともとご飯食べて帰ってくるわ」
「はいはい」
今日はお母さんが姉ちゃんと婆ちゃん家に行くっていうから２人で昼ごはんやって。
これもよくあること。
大毅はサッカー部、俺は吹部。それぞれ部活にいく支度をして順番に家を出た。
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はち(プロフ) - たまごんさん» ありがとうございます！そう言っていただくと励みになります！次回作今週中にアップしますのでよろしくお願いします。 (2022年5月16日 20時) (
レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - コメント失礼致します。最近の私の楽しみと癒しでした！！本当に素敵なお話有難うございます。これからも応援させて下さい。 (2022年5月16日 17時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさん» ありがとうございます🙇♀️ (2022年4月15日 22時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Terribleさん» 過去の作品は只今リメイク中です。終わったら鍵外す予定です！ (2022年4月15日 20時) (レス) id: e8c998e3c3 (このIDを非表示/違反報告)
Terrible(プロフ) - はちさんの、作品を読みたいのですがパスワードが分かりません💦教えて頂けますか？ (2022年4月15日 18時) (レス) id: 4d7c449ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2022年4月10日 19時
