このまま一緒�� ページ14
部活に行くしげを見送って俺も部室に向かう。
せめて今日一緒に帰ろうって言えばよかったな。
こんなにもしげのことばっかり考えるなんて、俺変かな。
ただ好きって、俺はしげのものって言って欲しいだけやねん…。
部活を終えて帰宅したら家の前でしげが立ってた。
しげって声かけたらぱっと笑顔になるけど、ちょっと疲れたような表情。
「どうしたん？」
「神ちゃんに会いたくて待ってた」
「学校であってたやん」
「そうやけど…。
うち寄っていかん？」
返事をする前に手を引かれてしげの部屋に入った。家の中はがらんとしてて、今日家族は遅くまで帰ってこないらしい。
ベッドに横並びで座ると、しげは俺の左手を握った。
「今日、後輩の子に告白されてん。
ごめんって言ったら、振り向いてもらえるまで頑張りますって言われた。
…最近の子って強いよな」
「うん、それは俺も思う」
「神ちゃんも強いよ」
「…なんで？」
「何かあっても動じないっていうか、穏やかやなって」
「…そんなこと、ないし」
しげや周りに心配とか焦ってるの見られたくなくて弱みを見せないから、甘えられないから強いって思われたんかも。
でも、そうじゃないときもあるねん…。
しげの手を両手で包んで握り返す。
「しげが後輩の子に告られるかもって気づいてた。でも、行かないでって言えなかったっ。
素直になれへんかったっ、」
「神ちゃん…」
「本当はずっと俺のこと好きでいて欲しいもん、
ずっと隣にいて欲しいねんっ」
素直にしげに好きって言える子が羨ましい。
しげが皆んなから好かれてるの知ってるから、追いかけられていないと不安になる。
求められたい気持ちと、想いを上手く伝えられない自分が混在して頭の中はぐちゃぐちゃ。
こんな俺見たらしげ嫌になるよな。
そもそも俺なんかのどこが良いんやろうか。
不安で押し潰される俺を、しげは優しく抱きしめてくれた。
「俺神ちゃんのそばにいるよ。
ずっとずっと、大好き」
「しげっ…、
お願い、離れないで」
抱きしめる力が強くなって、俺もしげの背中に腕を回した。
しげに包まれてるとほっとする。
好きな気持ちに包まれてじんわり暖かくなった。
「離れられるわけないやろ…。
そんなお願い、願ったり叶ったりや」
しげは小さい子をあやすように、俺の背中をとんとんしてくれた。
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粉もん - バット最高です！また、切甘書いてください！ (2017年1月9日 0時) (
レス) id: afbf8c2a2b (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！さっそくなのですが、続編が読みたいです！付き合った？後の学校での話とか、学校で流星が危険な目にあう…とかお願いできますか？ (2017年1月4日 2時) (レス) id: 08593b6620 (このIDを非表示/違反報告)
そら - ツイン、かみしげとても良かったです！リクエストなんですけど好き好き大好きの続編が見たいです！ (2017年1月3日 0時) (レス) id: 3d7e6bfafc (このIDを非表示/違反報告)
Ru(プロフ) - リクエストいいですか？君が好きの続編が見たいです！ (2017年1月3日 0時) (レス) id: 1a58a79f2c (このIDを非表示/違反報告)
Alice(ﾉﾉ_☆)(プロフ) - hatiさん» ツイン見たいです！どっちかがドSみたいなのが見たいです！宜しくお願いします！！！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: cefe289183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2016年6月6日 11時
