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葵志といろはがリビングからいなくなると章大くんはソファから降りてラグに座っていた私の隣に腰を下ろした。
私の顔をジーっと見ると
安「なんで機嫌悪いの?」
と聞いてきた。
恥ずかしくなるほど至近距離で見つめられ、私は顔を背けて
私「え?別に機嫌悪くないよ」
と答えたが章大くんは両手で私の顔を包んで自分の方に向けた。
安「そおぉ?ほな、なんでここクッてなってんの?」
と私の眉間を節のある人差し指でグッと押した。
私「そんな事ないし」
そう言って私は自分の眉間を撫でた。
安「そんな事あるで。俺が買い物行こって誘った時も、公園行こって誘った時も。 Aのここクッってなってんねんで?まぁ、結局は子どもらに負けてるけど笑。 あと、俺の誘ってる買い物ってホンマはあそこのスーパーとちゃうからな?」
じっと私の目を見つめる章大くんの雄っぽい表情が夜の2人っきりの時のようでドキドキする。
章大くんの顔がゆっくり近づいてきて私は目を閉じた。
顔を近づけたものの何もされないので不安になりうっすら目を開けてみると、ほっぺにチュッと音がするキスをされた。
章大くんはニッと意地悪く笑うと
安「なに考えてんねん??笑。子どももおるしまだ朝やで。笑」
そう言うと「こーえんいくー!」「きょうじゃないよ」と揉める葵志といろはの元へ行った。
顔が熱くなるのを感じた。
今の私は耳まで真っ赤なんだろう。
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作者名:雲 | 作成日時:2020年7月2日 2時