パープルベルベット《JUN》 (ページ13)

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１３．メールページ13

お昼くらいまで部屋で洗濯をしたり、掃除をしたりして過ごした。

「青山にでもいってみるかなー。」

部屋着からこの間買ったばかりの花柄のワンピースに着替えて、その上に薄手のニットを羽織った。
今度こそ鞄に財布を入れ、玄関でショートブーツを履いて、ドアの鍵を閉めた。

青山について、色んな店を覗いて回る。

休日の街は若者やカップルで賑わっていた。

アメリカンアパレルのセレクトショップが目に留まって、中を見て回る。

「あっ。これ可愛い。」

手に取ったのは深いパープルのドレスで、胸元に切替しがあり裾が少しふわっと広がっていた。

「このドレスの形、すごく人気があるんですよ。パープルは珍しくて、当店も１着しか入荷しなかったんですよ。良かったら着てみませんか？」

店員さんの言葉に、迷っていたが着るだけならタダだし、と思い試着することにした。

シャッ

「お客様、すっごく似合ってますよ！」

ありきたりな店員の言葉を聞きながら、自分でも鏡を見て、買う事を即決するくらいそのドレスは私の好みピッタリだった。

「ありがとうございましたー。」

いい買い物をしたとルンルン気分で歩いていると、携帯が震えた。

「ん？山本？」

同期の山本からのメールは、今日の夜呑みに行かないか？という内容のものだった。

気分が良かった私は、すぐにＯＫのメールを送り返した。