４．乾杯 ページ4
めぐとは７時半に目黒のいつも行きつけの店で待ち合わせをした。
店の前に行くと、ちょうどめぐも着いたところで、こっちを見て手を振っていた。
めぐ「おつかれ！ちょうどよかったね。」
A「急に誘ってごめんね！！もう、今日は呑みたい気分だったの！」
めぐ「なんかあった？(笑)」
A「まぁ、呑みながら話そうよ。」
少し暗めの照明がおしゃれな店の扉を開けて中に入った。
金曜日の夜という事もあってか、店はいつもよりも混んでいた。
マスターは私たちの顔を見るなり
マスター「あっ！Aちゃん。混んでて悪いね。奥のカウンター席なら２人座れるから！」
と言って、忙しそうにキッチンの奥に行ってしまった。
A「じゃあ端っこで静かに呑みますか。」
めぐ「ねっ(笑)」
注文したものが一通りそろい、お互いに仕事の愚痴なんかを話していた。
A「いっつも、いっつも私がチビだからって頭叩いてくるんだよ！！
子どもじゃないってーの。もう今年２９歳だっつーの！」
めぐ「ねぇ、山本ってAに気があるんじゃないの？いつも話聞くたびに思ってたけど。」
A「はっ！？ないない！そんな素振りちっともないよ！」
めぐ「…山本。気の毒に…。」
A「えっ？何？」
めぐ「何でもないよ！さっ、呑も呑も。」
そんな話をしながら、いい具合に酔って来た頃、隣で飲んでいたサラリーマンの２人組が
話かけてきた。
男１「金曜日だし、一緒に２件目行かない？」
男２「２対２でちょうど良くないっすか？」
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作者名：くうすけ | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/k19841231k/
作成日時：2013年10月15日 19時
