第１０章:�� ページ2
．
寒い──────
ここは一体─────
体の自由が効かない。
私は霞む視界から今自分がどのような状況にあるのか判断しようとする。
一つのイスに座っていた私。
しかし、体はロープでイスにグルグルと固定されており、ほぼ何も出来なかった。
そして、口を塞がれていた。
周囲も殺風景で何も無かった。
グレーの薄汚れたコンクリートの壁が冷たいのかこの部屋はとても冷えきっている。
私の後ろにおそらく窓があると見られる。
日差しから私の背後から当たって影ができている。
「ようやく、目が覚めたのね。」
「……………？」
知らない女がこっちに歩み寄ってくる。
そして、もう1人、厳つい男が女の後ろをついて行く。
「それじゃあ喋れないわね。今外すからちゃんと答えてね〜」
女はそう言って私の口を塞いでいた布を外した。
「あなた達は…誰ですか？」
「んふ。そうね〜。ちっちゃい時のことなんて憶えてないよね〜。」
女がそう言うと、男が突然私のお腹に目がけて拳を一つ入れた。
「んぐっ………！！！」
「あなたなら、この一撃ですぐわかると思うけど？」
私は頭を垂れて、みぞおちの苦しみに耐える。
「まさか………おと…さんと、おかあ…さ……」
「ピンポンピンポーン！大正解〜！でぇ、Aちゃんはどうしてパパとママの所からいなくなっちゃったのかなぁ〜？」
「だって、お母さんとお父さんいないから…お兄ちゃんも帰ってこないし、だから、私……」
すると、父が私の顔を殴った。
首が瞬時に左に曲がって、久しぶりの感覚に骨がきしむ音がした。
「あららぁ〜可哀想に…。1人でずっと寂しかったでしょ〜？これからはずっと、パパとママと一緒に暮らそうね。」
「そんな…！！私にはそんなこと…」
「口ごたえすんじゃねぇ。お前は言う通りに動けばいいんだよ。」
父の発言に私は反論することも出来なかった。
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コウ様(プロフ) - 早織さん» はじめまして、コメントありがとうございます！この作品の意図としては、最後の章の最後の段落の文に着目していただければなぁと思います♪駄作しかございませんが、ぜひ他の作品も読んでみてください！ (2018年4月30日 14時) (
レス) id: 73cb64b93d (このIDを非表示/違反報告)
早織(プロフ) - 全て読ませて頂きました！とても読みやすくて面白かったです(*^^*)コウ様さんの考えた何かには気づけなくて今凄く気になってます！笑 他の作品も読ませて頂きますね♪ (2018年4月30日 12時) (レス) id: a631cd4344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コウ様 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/484/eleven02/
作成日時：2017年3月27日 0時
