【能面の死神】 (ページ1)

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【登場人物】ページ1

キーンコーン、カーンコーン…

授業が終わり、私が帰り支度をしていると
隣の席の友人「りっちゃん」こと律華が委員会の書類を持ったまま話しかけてきた。

「ねぇ、A。最近、新しく駅前にカフェが出来たんだってさ。それで、早苗会長も誘って3人で行ってみない？」

「お、いいね～！」

「じゃぁ、うちは会長を呼んでくるから校門の前で待っててね」

「はーい(^^)」

カフェか…高2になって久々に行くから、楽しみだな。

ちなみに、早苗会長はこの「私立天舞塚学園」の生徒会長である。容姿端麗、成績優秀…それに皆んなに優しい。

「よし、そろそろ校門の所に降りようかな。二人を待たせたら悪いし」

鞄を持って教室を出た私は何かの視線を感じてふと、外を見た。窓から見える校門の近くに変な人がこちらをジッと見ていた。

黒いズボンに赤いパーカー、顔は能面をつけていて見えなかった。

「何あれ…あ、りっちゃんと会長は？！」

私は、二人の身の危険を感じて急いで階段を降りて校門へと急いだ。