第92話 ページ44
…あ、と声がしたので
顔を上げると
蓮が 潤んだような目をドアの先に向けていた
「どうしたの？」
そう聞くと
" ちょっと行ってくるわ "
と 財布を片手に立ち上がる
「うん、分かった」
席を立ち、
ドアへと向かう大きくて細い背中に
「蓮、」と声をかけると
すぐに振り向いた
空いた窓から 風が吹いて
艷やかに光る黒髪が靡く
首を傾げた 不思議そうな表情も
風に揺れる テクノカットの前髪も
映画のワンシーンのように思えた
「課題写し終わったら
どうすればいい？」
プリントを持ち上げると
彼が優しい眼差しで、唇を開いた
蓮『適当に机に入れといて、』
適当に入れといて、って(笑)
思わず笑みが溢れて
分かった と頷いた
ちゃんと課題はやってくるほど真面目なのに
ちょっとだけ大雑把な部分もあるんだな
蓮の新たな一面を発見できて
なんだか嬉しかった
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Laba(プロフ) - uskさん» uskさん、コメントありがとうございます（＾ν＾）どのような展開にしようか考えているところです…！ワクワクして頂けて嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年6月7日 1時) (
レス) id: 4fa884b653 (このIDを非表示/違反報告)
usk(プロフ) - お話おもしろいです！今のところどこに転がるか全くわからなくてワクワクします！ (2020年5月9日 9時) (レス) id: 25ebd7f44f (このIDを非表示/違反報告)
Laba(プロフ) - まなまなさん» まなまなさん、ありがとうございます（＾ν＾）とても嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年2月2日 23時) (レス) id: 3699b50fbb (このIDを非表示/違反報告)
まなまな(プロフ) - 楽しみに読ませてもらってます！これからも更新楽しみにしてますよね！頑張ってくださいヽ(^^)ﾉ (2019年9月26日 17時) (レス) id: d30f810239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Laba | 作成日時：2019年9月24日 23時
