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いつも応援してくれていた子が居た。
オッパ!
オッパ!今日はここがカッコよかったよ!
オッパ!いつも綺麗で羨ましいㅎㅎ
新大久保アイドルとしてデビューしたてで、チラシを配っていた時だ。
綺麗な子が居たから声をかけた。
別にナンパじゃない。
ただ気になっただけ。
チラシを渡した日からその子は〈俺のペン〉になった。
ライブがある日は毎日来てくれた。
チェキ会だって。
ハイタッチ会だって。
ライブ終わりに外で待っていてくれたこともある。
あの子の顔を何度見たか分からない。
あの綺麗な声で何度オッパと呼ばれたか...
いつの間にあの子が側に居るのが当たり前になっていた。
今思えばあの子のことが好きだったのかもしれない。
でも、あの子はある日突然俺に会いに来なくなった。
用事でもあるのか?なんて始めは思った。
違ったんだ。
あの子は俺が脱退するまで会いに来なかった。
俺はあの子の名前すら知らないのに___
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作者名:らい | 作成日時:2023年5月24日 15時