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''あかあしを''
予期せぬ名前が瑞希から出た事に驚いて携帯を落としそうになる。
「今日も、Aが応援してたって伝えといたよ」
『ちょっと！？』
「なに？あんたが昨日の夜私に、''明日応援頑張って''って言ったんでしょ？」
瑞希は私が昨日彼女に送ったメッセージをわざとらしく演技風に読み上げてからかう。
言った、それを確かに言った。
『それがなんで「赤葦に頑張れって伝えて」になるの』
「バレー部頑張れってことでしょ」
『…そうだけど、それを赤葦になんてだれも…！』
誰もいない廊下に自分の声が響いて、ハッとして口を塞ぐ。
必死になる私と裏腹に、
じゃあ他に誰がいるのよ、とケラケラと笑う瑞希
な…
もしかして朝赤葦から電話きたのってそれのせい？
いや、絶対にそうだ
この破天荒娘はこれだから困る。
しれっと爆弾落としてくるところは、少し赤葦に似てる。
ていうかなんで瑞希が知ってるの？
もし他の部員も知ってたらもしかしなくて私また停部…？
「大丈夫、誰にも言ってないから。
Aが話す気になったらゆっくり聞かせてよ」
私の心をすべて読んだような答え。
嫌に跳ねていた心臓が少し落ち着く。
「じゃああと１０分くらいで学校戻るから、今日の体育館準備よろしく〜」
一方的に切られた電話に唖然とする。
瑞希にはバレたけど、他の人は知らない
…とりあえず大丈夫、なのか
じゃあ今はとにかく、バレー部が決勝に進んだことに集中して喜べる。
瑞希にバレた事は明日が終わったらじっくり考えるとして
明日のパフォーマンスのために私も精一杯練習だ。
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ハク(プロフ) - 素敵な作品に出会えてよかったです…！！ 優しい言葉の選び方がとても好きです。ありがとうございました！ (2020年6月24日 23時) (
レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - みぅぅさん» そんなことを言ってくださるなんて最高に嬉しいです…ほんとは何回も消そうと思ったんですが、書き続けてよかったです。 (2020年6月11日 21時) (レス) id: c22b253f54 (このIDを非表示/違反報告)
みぅぅ(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。書き方もとても綺麗です。惹き込まれる書き方をしていて、とても凄いです…。これからも、応援しています。 (2020年6月11日 16時) (レス) id: 128c00d887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki | 作成日時：2020年6月10日 15時
