（短編） はじめまして、ずっと＿＿＿＿＿。６ ページ49
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『はじめまして、でしょうか…？
…前にもこんなことあった気がします』
彼女は口角を緩めて少し照れ臭い様子で微笑む。
さっき着ていたドレスとは違う、藍色のドレス。
深い濃い青に彼女の白い肌が映える。
口元には真っ赤な口紅が上品にのせられていて、
ドレスとの対比が綺麗だ。
「藍沢さま！困ります勝手に出ていかれては」
『あ、すみません』
「まだ赤葦様にもお姿お見せしていないのに！」
彼女はぺこりと頭を下げて、
彼女はドレスの裾を重たそうに引きずって足早に去ってゆく。
あれ
もしかして俺
ドレス姿最初に見ちゃった？
今更顔にグワーッと熱が集まる。
まるで純粋に好きな子を目の前にした男子高校生のように。
あの時の俺の延長のように。
今にも叫んでしまいそうな気持を抑えて
誰もいない廊下で掌に載せられたライターを握って
大きくガッツポーズをする。
諦める、諦めるから。
多分
数か月後か
数年後か。
だからもう少しだけ
あと少しだけ
俺に彼女を好きでいさせてくれ。
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赤葦が藍沢に惚れるきっかけを作ったのは
1年の夏休みにチア部の練習を見に行こうと誘った木葉先輩なんです
だから木葉さんいなかったら2人の関係はなかったかも
(こういったような妄想を短編集【赤葦京治】に載せてます。パスワードは次のページに)
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ハク(プロフ) - 素敵な作品に出会えてよかったです…！！ 優しい言葉の選び方がとても好きです。ありがとうございました！ (2020年6月24日 23時) (
レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - みぅぅさん» そんなことを言ってくださるなんて最高に嬉しいです…ほんとは何回も消そうと思ったんですが、書き続けてよかったです。 (2020年6月11日 21時) (レス) id: c22b253f54 (このIDを非表示/違反報告)
みぅぅ(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。書き方もとても綺麗です。惹き込まれる書き方をしていて、とても凄いです…。これからも、応援しています。 (2020年6月11日 16時) (レス) id: 128c00d887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki | 作成日時：2020年6月10日 15時
