（短編） ひとりは怖い４ ページ43
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『赤葦、』
「ん？」
子供に聞かせるような柔らかな口調で返事をして、私の額を優しく撫でる
『ありがとう』
「どういたしまして」
暗闇の中で彼の笑い声が聞こえ
額に熱がともされる
「A」
『なに？』
もう一度熱が、今度は唇に降ってくる
「愛してる」
『…わ、たしも』
「あのさ、」
まだ暗さに慣れなくて、彼の顔が見えないけど
気のせいか握っている彼の手の脈が速いような気がする。
『うん？』
「一人が怖いんだったら一緒に住まない？」
だんだんと暗いのに慣れてきて、
彼の顔がほんのり赤いのが見えた。
私と目が合うと珍しく恥ずかしそうにそらして
「ずっと言おうと思ってたんだけど、」と付け足す。
『っ…』
驚き
すぐ次の瞬間にはただただ嬉しいという感情が湧き上がる。
心臓が心地よいスピードで波打つ。
２つの鼓動が重なる。
ゆっくり、大きく頷くと、彼も目を細めて微笑んだ。
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（短編） はじめまして、ずっと＿＿＿＿＿。→←（短編） ひとりは怖い３
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ハク(プロフ) - 素敵な作品に出会えてよかったです…！！ 優しい言葉の選び方がとても好きです。ありがとうございました！ (2020年6月24日 23時) (
レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - みぅぅさん» そんなことを言ってくださるなんて最高に嬉しいです…ほんとは何回も消そうと思ったんですが、書き続けてよかったです。 (2020年6月11日 21時) (レス) id: c22b253f54 (このIDを非表示/違反報告)
みぅぅ(プロフ) - ほんとにこのお話大好きです。書き方もとても綺麗です。惹き込まれる書き方をしていて、とても凄いです…。これからも、応援しています。 (2020年6月11日 16時) (レス) id: 128c00d887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki | 作成日時：2020年6月10日 15時
