なないろのーと 2 (ページ13)

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本音ページ13

Side Shige 〜2013.12〜

デビューを伝えられた時

あいつは、話が違うって、確実にそう言って

8人がいい、その思いが同じで

そのための明日にするって、話は纏まったけど

やっぱり、その一言が気になって。

それを聞けたらそれでよかったんよ

責めるつもりも、怒るつもりもなかった

ただただ、違うって言ったななが苦しそうで悔しそうやったから

その気持ちを俺にも、俺らにも分けて欲しかった

1人で悩まんといて欲しかっただけやねん。

『なんでもないよ、ほら8人やって話しやったはずやのに、話が違うやんって、それだけ。』

部屋に呼んで聞いたらそれしか言わんくて

あいつ気づいてへんけど、嘘つく時にネックレス触んねん

やからなんか隠してんのに言わへんし

俺には関係ないとか言い出すし。

「で、しげは何を聞こうとしてたん？」

小瀧が呼んだであろう、B.A.Dの2人が部屋に来てここまでの経緯を話す。

こうなると、ななの立場が弱くなる

あいつは、B.A.Dに弱いから。

橙「しげも思ってたんやな」

「ななごめんな、俺らもそれは気になっててん」

『大丈夫です、でもほんまに、なんも深い意味なんて、』

赤「自分ほんまさ、」

「しげ。」

完全に萎縮してる小瀧を尻目に、またななを責めそうになった俺を淳太くんが止めた

「なな？本当に今回のことに関係ないならもうこれ以上俺らもなんも言わん。」

「でも、明日発表したら、少なくとも俺らは、5人は同じグループとしてデビューするねん」

「このデビューに関わる大切な何かを知ってるなら、教えてくれへん？」

ななの手をそっと握って、語りかけるように伝える淳太くんは

ほんまに先輩としてかっこよく見えて

いや、ずっとB.A.Dはかっこいいねんけどさ

『怒らない、ですか、？』

「そんな怒られるようなことしたん？」

『いや、』

橙「俺らはななの味方やで、言うてみ？」

やっぱり、B.A.Dってすごいわ。

同期で、どうしてもぶつかるような言い方してまう俺とはちゃうな

それからやっと口を開いたななの言葉。

『私ほんまはソロデビューやったんです、年明け、』

桃「えっ、」

『でも、絶対私よりデビューするべき人がいる、なにより、私が独りじゃ怖かった』

「うんうん、」

『だから、8人にしてって、言ったんです.....それが1ヶ月前。』