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Side Junta 〜2013.12〜
それから明日の流れとか改めて説明を受けて
これからのことも聞いて
用意されたホテルに送ってもらった
俺と照史、しげと小瀧
そして、ななの3部屋に分けられて
明日、成功させような、なんて声をかけて別れる
部屋に入ればどちらからともなくため息がこぼれて
思わず顔見合せて笑ってた
なんか、久しぶりに笑った気がする
橙「なあ、淳太くん、俺一つだけ気になることあんねんけどさ、」
「ん、なに?」
橙「なな、さ、話が違うってどういうことなんかな」
デビューの話を受けた時、確かにななは、話が違うと言った
深くは考えてなかったけど、
正直、俺も引っかかってたことのひとつで。
後でこっそり話聞きに行こかなーって思ってたところやった
橙「なな、デビューのことなんか知ってたんちゃう?」
「え、いやそんなことある?」
そうは返したものの、俺の中で引っかかったことが
そう考えれば納得行く気がして
部屋の中はまたもや沈黙。
その静寂を破ったのは、俺の携帯の着信音やった。
「小瀧、?」
橙「どうしたん?」
電話を取れば、明らかに泣きそうな声で話し始める小瀧
桃「淳太くんっ、すみません、!」
「大丈夫やで、どうしたん?」
桃「今、僕らの部屋にななちゃん来てるんですけど、しげと喧嘩になっててっ、」
「、は?」
小瀧を落ち着かせたくて、なるべく優しく返そうと思ってたのに
聞こえた言葉に、思わず強く聞き返してしまう
桃「しげが、ちょっと話そうって呼んで、なんか隠してるやろ?って、そこからどっちも譲らなくて、」
「分かった、とりあえずそっち行くわ」
なにやってんねん、なんて思うけど
大体のところ、俺らの疑問点をしげが率直にぶつけたってところやろうか。
照史とまたもや顔を見合せて、小瀧のところにいけば
雰囲気が悪いのは一目瞭然。
赤「やから、隠すなって」
『関係ないやろ、しげには。』
橙「ストップ」
俺らが来たことにも気づいてなかったのか、ハッとした顔で振り向いた2人
同じ方向を見ているようで、俺らはお互いを見て無さすぎる
このままじゃあかん。
「もっかいちゃんと話そうや、このまま明日デビュー発表できひんやろ」
静かになった2人にちょっと強く声をかけて
全員絶妙な距離を保ってどこかしらに腰掛ける
5人で明日、笑えるんかなぁ
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作者名:るん | 作成日時:2023年5月14日 1時