なないろのーと 2 (ページ11)

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Side Junta ～2013.12～

橙「俺もごめん、淳太くんと同意見やわ。デビューの話無くなるくらいなら、5人で頑張るべきやと思う」

正直なところ、俺らに巡ってきたチャンスは

あくまでもチャンス。

ここに立ちたいジュニアなんて他にいくらでもおる

その中で選ばれた

正直、文句言ってられへん

そら8人がいいよ、8人って言われてたし

でも、今日発表してしまえば、少なくとも俺ら5人は

確実にデビューできる。

こんなん、逃したらあかんねん絶対に

「小瀧と、ななは？」

桃「僕は、、」

話し始めたかと思えば言葉に詰まる小瀧をみて

高校生でこんな選択強いられて、可哀想とすら思ってしまう。

『私は嫌です。絶対8人じゃなきゃ嫌。8人じゃないなら私は、』

「なな。」

止まってしまった空気を動かすように

強い口調で口を開いたななは、止めなければ取り返しのつかない発言をしてたと思う

「今、言おうとしたこと、本心かだけもっかい考えろ。ここに立ちたいやつがどれだけおるか、ちゃんと考えてから発言せえ」

簡単に、口にして欲しくなかった

俺らがずっと目指してきた場所を、手放す発言を。

静かに俯くななを見つめて小瀧に視線を戻せば

同じようにななを見てぼーっと口を開く

桃「僕もいや、です。」

俺ら、やってけんのかな、

桃「でも、さっき淳太くんが言ってたことも分かるんです。

もし、この話がなくなったら、、それなら逆にこれを上手く使ったらええんちゃいますか、」

そんな小瀧の発言に全員が顔を上げた

小瀧本人は、不安げな顔しかしてないけど、話を続ける

桃「発表、5人やけどやっちゃえばいいんです。

デビューするって事実だけ作って、あとは本当にデビューするその日まで8人を訴え続けたらいい、、無理ですかね」

橙「上手くいけばええけど、正直なところ理想論でしかないやろ、」

桃「っでも！やらないよりは、マシじゃないですか、」

正直なところ、成功する可能性の方がずっと低い

デビュー決まってから増員とか、聞いたことないし。

それでも、やってみる価値はある、そう思って口を開こうとしたとき

『やりましょう、やって絶対、8人になりましょう、？』

赤「俺も絶対諦めません、お願いします、やらせてください」

目の前で俺らに向かって頭を下げる3人

そんなんさ

「やるか、」

橙「やってやろ！」

やるしかないねん。