you're not wrong

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帰り道、いつもより手前で下ろしてもらって

あの日ぶりの公園に向かう




ブランコに揺られてたらなんかもう泣けてきて






「なんで、」


「なんでアイドルってだけで普通の人みたいに生きられへんの？


なんで、俺には自由がないん？



なんで、なんで俺みんなにあんなこと言うてっ、、」






どんどん、どんどん溢れて止まらない言葉

気持ち、感情、






それに似合わないくらい綺麗な夜空を見つめては

流れる涙を止めることも無く




ひたすら心の全部を吐き出した








「もう、このままどっかに逃げてしまおうか」






ひとしきり泣いて、吐き出して

そんな時頭に浮かんだそれを口に出す





「家も、仕事も、立場も何もかも全部捨てて、逃げたら楽になれんのかな」








そう言って見上げた夜空はさっきまでの綺麗さを失っていて

無駄に眩しい街灯が、暗闇になれた目に刺さる










あみを好きになって、付き合ったことが間違い？



アイドルになったんが間違い？








おれ、もう分かれへん、

わかれへんよ







そんな時にかかってきた電話

「はまちゃ、」




無意識に通話ボタンを押してた

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