検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:358,405 hit

10: 一杯のコーヒーから 。 ページ10

春から大学生になって、もう半年以上経った。









上京したばっかのときはなんもわからへんかったけど、結構慣れて、そして大学でもまあまあ楽しく過ごしてるとこや。









そんな俺は、入学してからずっと毎日続けていることがある。



それは









『 カフェオレのMサイズで。


…あ、ミルクと砂糖多めで温度はぬるめでお願いします 。 』









大学の最寄りの近くにあるこのコーヒーショップに毎朝行くことだ。









マイボトルも購入してしまったんよ、俺。



それがないと1日始まらんってくらい。









もちろんお目当ては









「 はい 。

こちら1点で320円になります 。 」








この店員さん 。






可愛くて、初めて来たときに一目惚れしてもうた。









くしゃって笑う笑顔が可愛くて…、年は同い年くらいなんとちゃうやろか?









「 今日もありがとうございます 」






なんて彼女の声を聞けたから、今日も頑張ろって思えるんよ。









レポートの提出期限が迫ったある日、俺は学校帰りにもコーヒーショップに行った。









… あの子、おらへんやん 。









ちょっと凹みつつ、いつものカフェオレを頼んで2人掛けのテーブルでパソコンを開いた。









…黙々と手を動かす 。









すると





目の前にマグカップが置かれて


顔をあげると









『 …今日もいらっしゃったんですね 』








会えへんと思っとったあの子が立っとった。








『 あの、これ私からのサービスです ! 』





そう言って彼女は"カフェオレの、ミルクと砂糖多めの、少しぬるいやつ"
っていつもの俺の注文を付け加えた。







「 あ…あのっ、 」









勇気を振り絞った。


ここで引いたらあかん気がして 。









「 …名前なんて言うんすか 、 ? 」








今の俺の精一杯。



きっと顔は真っ赤なんやろな … 。







『 私の名前は、Aだよ 。 』









「 …A、ちゃん… 」








呼名すれば、恥ずかしそうに頬を緩める君 。





2人の間を少し冷たい風が吹き抜けて









… 俺の恋が始まった 。









( fin. )

11: 幸せな朝 。→←9: 甘えさせて 。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (220 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
708人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

な~な - 幸せな朝好きだよ。 (2019年9月15日 8時) (レス) id: 4813f1f6da (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 私は最近は聴いてないけど、少し前はハンナモンタナが大好きでずっと見てました!今でも面白くて時々見ます笑 (2016年8月23日 19時) (レス) id: dbd3a9d9a1 (このIDを非表示/違反報告)
たんたん(プロフ) - ななさん» そうなんですよ〜!基本的になんでも聴くんですけど、マイリーがほんとに大好きで、今日たまたま聴いてて書きたくなりました!(笑) (2016年8月23日 19時) (レス) id: a0375a42a7 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 7things私も大好きです!洋楽好きなのですか? (2016年8月23日 18時) (レス) id: dbd3a9d9a1 (このIDを非表示/違反報告)
まりあんぬ(プロフ) - こんな嬉しいホワイトデー過ごしてみたいデスね~♪♪ めっちゃキュンキュンしました!!!!(*´∀`) (2016年3月15日 13時) (レス) id: a60420908a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たんたん | 作成日時:2015年12月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。