甘い日常 (( 永瀬 廉 ))

45: 淡い記憶。(新婚生活。) ページ45

‥









神宮寺くんと話すのは、多分高2のころが最後だった気がする。







「 あ、…久しぶりだね 」





なんてぎこちなく返して





勇「 それ、…大丈夫？ 」





それ、というのは多分私の火傷のことで、
そういう心配をしてくれるのは本当に優しいなっていつも思う。





「 ううん、平気！


それよりさ、神宮寺くん大人っぽくなったね！ 」






スタイルがいいのは相変わらずだけれど、身長も伸びた彼は周りの女の子は惚れずにはいられないほどかっこいい。





勇「 あ、そう？なんか照れるな、、。

でもAだってほら、髪も染めちゃって
大学行ってから彼氏でもできたんじゃねーの？ 」





なんて茶化すように言ってくるから




「 もう！ 」



っていつもの調子で返したり。








高校のころってこんな風なのが当たり前だったんだなあ…。





リ「 ごめんね、替えの氷持ってきたよ〜 」




勇「 あ、平川じゃん(笑)」




リ「 ちょっと神宮寺、なんで笑うのよ 」




勇「 いや、お前も化粧とかするんだな〜って 」




「 ぷっ…(笑)」





リ「 なんなのよ神宮寺！しばいてやる！！ 」



そういって2人は追いかけっこしながらどこかへ行ってしまった。









新しくなった氷をしばらく腕に当てていると、夕日がだんだん沈んでいくのが見えて、


氷をまた取り替えたくて氷のうを腕から話した時








その腕を、掴んだ人がいた。









‥

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