甘い日常 (( 永瀬 廉 ))

44: 刺客。( 新婚生活。) ページ44

‥









でも楽しいときはそう長くは続かなくて。




遠くで誰かが廉のことを呼んで


『 あ、わり。
ちょっと行ってくるな、また話そ？ 』






そう言って廉は行ってしまった。








その遠くなる背中を見ていたとき、



人とすれ違ったその瞬間、パシャっと液体がかかるような音。



⁉︎
あっつ、…何これっ





赤っぽい液体はどうやら出てきたご飯の中にあったミネストローネのようで




とても熱い。


腕にもかかっているようで、どうやら火傷をしたみたいで。





すれ違った人をぱっと見ると、女子が3人

楽しそうにこちらを見ているのが見えた。



…あの人たち、廉のこと好きだった人だ。
主犯格のみのりちゃんには、散々な目にあわされていた。







…何で、もう嫌…っ、








リ「 A〜、永瀬と話せてよかったね！

…って、A、どうしたのそれ！ 」









リカコが私の左腕を見てびっくりしている。


そりゃそうだよね…。






「 う…ふえっ、…っ 」





リ「 あー、泣くな！
とりあえずテラス出よう、氷もらってきてあげるから、ね？ 」









1人テラスで氷を片手に腕を冷やしている私。







…何してるんだろ。









そのとき、






？「 …あれ、A？ 」





「 っえ、…？ 」




振り向くと、そこに居たのは





勇「 久しぶり 」






…同じクラスだった、神宮寺くんだった。









‥

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