甘い日常 (( 永瀬 廉 ))

41: 同窓会。 ページ41

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彼、こと廉がこの紙と、廉の第2ボタンをくれた意味を考えたら、廉から何を伝えたかったのか分かるけど、肝心なその言葉を私はその口から聞いていなくて。









それを聞くことなく新生活がスタートしてしまった。









地元へ向かう新幹線に乗り込んで、1人あの日のことを考えていた。









同窓会は明日。





今日は実家に帰って一晩泊まることにした。









とは言っても両親は結婚記念の旅行中で家に居ないから、リカコを家に呼んだ。









リカコは3年生の時のいつめんの中の1人。




そのいつめんの中に廉も居たんだよね。









ロック画面を見ると、卒業式の日にそのいつめん5人で撮った写真の中に、黒髪でくしゃって笑っている廉が目に留まった。









…会えるならはやく会いたいよ。









東京駅に着いて、そこから乗り換えて最寄りを目指すと、電車の外の景色は徐々に懐かしいものに変わってゆく。









…あんなビル建ってたっけ。







あとあの家とあの畑が無くなって、新しくマンションが建ったんだ。









私が居ない間に、地元の景色も変わってしまったもののほうが多くなっていた。









みんなは変わらないで居るかな。




私は…どうなんだろ。









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思いのほかこれ長くなりそう()

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