甘い日常 (( 永瀬 廉 ))

37: 個別授業。 ページ37

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(( 塾の個別授業室 ))









私は去年高校を卒業して、大学一年生になったので、通っていた塾にチューターとしてバイトをしている。








先月から個別授業を担当することになって、嬉しい気持ちでわくわくしていて。




英語担当なんだけど、本当に楽しい。









私が教えているのは、一個下の高3の永瀬廉くん。




『 Aちゃん、今日ここわからんかったんやけど 』








「 こら、先生って呼ばないと 」








『 Aちゃんはちゃうやん、仲ええんやもん〜 。

俺の好きな先生やで？ 』









さらりとそんなことを言ってくる永瀬くんに、少しずつ惚れてしまっているのも事実。







週1で一コマ1時間、それも個室で2人きりなんだから、だめだってわかってるけど、、。









もどかしく日々を過ごしていたある日。





「 はい、今日これで終わりね！

何か質問とかあった？？ 」





荷物を片付けた永瀬くんが立ち上がって、私の横に来て






『 質問っていうか、


俺、Aちゃんのこともっと知りたい 』









そう言って私の頭をぽんぽんってして







『 また来週な？ 』








そう言って帰ってしまった。









____生徒と先生の淡い恋の始まり。









(( end ))

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