甘い日常 (( 永瀬 廉 ))

25: 君色。 ページ25

「 もう廉なんか知らない！！！！ 」






Aにキレられたんはほんの30分ほど前。



今は部屋に閉じこもってもうた。


理由は






『 なあA、もう戻せへんからさあ… 』






俺が茶髪にしたこと。








どうやらAは俺の黒髪が好きだったみたいで。







喜んでくれるかと思いきや裏目に出て、家帰った瞬間怒られて、そして泣かれた。








部屋の中から泣き声がしたから、慌てて中に入ると、ベッドの中で泣きじゃくるA。







「 う、ふえ…ええっ … 」







余程ショックだったんかな、こんな泣いたの見たことないわ。






ベッドに入って、Aをあやすように抱き締めながら、背中を撫でてやる。






『 …なあ聞いてや 。




俺は俺やから…中身は変わってへんから…。

お願いやから嫌わんとって…？ 』





「 …ん 、 …。


私も泣いたりしてごめん… 」






改めて抱き締め直すと、




「 …でも、似合っとるなあ 」




『 ほんま ？ 』





「 うん 。 そういうのほんまにずるい 」









泣かせてしまったけど、自分がどれだけ大切にされとるかわかって、ちょっと幸せな日やった。







( fin. )









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ぽよんは完全に黒髪派です(；＿；)



染めたと聞いたときはショック死しそうでした(笑)


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