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23: 支えてほしいのは。 ページ23

バスケ部に所属している私は、明日からついに大会を迎えようとしていた。




去年の大会のときは、いろんなアクシデントがあって、いつも勝っていた相手にまさかの初戦敗退。


あんなことは二度としないとチームで誓ったのはいいものの、それがスタメンの私に異常な程のプレッシャーを与えていた。






夜に部屋で1人、明日の試合のことを考える。


相手は自分達より弱くて、絶対勝てる。
けど、不安で不安でたまらなくて。



こんなときぱって頭に浮かんだのは、私の幼なじみである、永瀬廉。


ずっと相談に乗ったりしてもらってたから、いつの間にか彼を頼るようになっていて。




頭の中に浮かぶ“試合中のもしも“の事態。
胸が苦しくて、泣きそうになって。


気づいたときには、廉とのトーク画面を開いてて


A : 急にごめんね。

A : 明日から大会でやばい、どうしよ。



しばらく携帯を放置していると、突然通知音が鳴って、それは廉からの着信だった。



「 もしもし … ? 」


『 LINE見て心配になったからさ。

大丈夫か? 』



「 あかんかも…めっちゃ、…緊張してる 」



受話器越しに聞いた廉の声に安心感を覚えて、不意に涙が溢れた。



『 泣かんでええって (笑)

Aなら大丈夫やから、それは俺が保証したるから。

落ち着いて周り見て、しっかりプレーして帰ってき ? 』


「 ありがと、廉っ …。

ほんと… ありがとう 」



『 おん、はよ寝なあかんで? 』


そう言って切れた電話。



廉の声にはすごい力がありそう、なんて考えながら布団に潜ると、安心できたのかいつの間にか眠ってしまっていた。




次の日起きると、通知画面に

廉 : がんばれA!!

廉 : 応援しとるで、勝ったらメシ奢ったるわ




" Aなら大丈夫 "


廉の言葉を頭の中でくりかえすと、試合開始のブザーが鳴り響いた。






( fin. )

24: 1日のご褒美。→←22: リハビリの約束。



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な~な - 幸せな朝好きだよ。 (2019年9月15日 8時) (レス) id: 4813f1f6da (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 私は最近は聴いてないけど、少し前はハンナモンタナが大好きでずっと見てました!今でも面白くて時々見ます笑 (2016年8月23日 19時) (レス) id: dbd3a9d9a1 (このIDを非表示/違反報告)
たんたん(プロフ) - ななさん» そうなんですよ〜!基本的になんでも聴くんですけど、マイリーがほんとに大好きで、今日たまたま聴いてて書きたくなりました!(笑) (2016年8月23日 19時) (レス) id: a0375a42a7 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 7things私も大好きです!洋楽好きなのですか? (2016年8月23日 18時) (レス) id: dbd3a9d9a1 (このIDを非表示/違反報告)
まりあんぬ(プロフ) - こんな嬉しいホワイトデー過ごしてみたいデスね~♪♪ めっちゃキュンキュンしました!!!!(*´∀`) (2016年3月15日 13時) (レス) id: a60420908a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たんたん | 作成日時:2015年12月27日 0時

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