【アンナチュラル】中堂班にはもう一人いるそうです 【男主】

予定外の証人　1 ページ27

三「せーの」



画面を振る三澄と久部を微笑ましげに旗から眺める東海林とA



久「あぁ来ました｡はいっ､これで登録完了です」


三「便利な時代だね」


東「おばちゃんか」


三「東海林もやろ…あっAも」


東「いいよ」


『じゃあ俺はその次ね』



ズボンのポケットから携帯を取り出しながら東海林と交換をしている三澄を見る



神「なんの騒ぎ?」


久「連絡先の交換です」


『ミコトがスマホデビューして』


神「あ…携帯!!3人共無事でよかったよ〜」


『ですね｡「Aやろう」うん』



三澄の元へ行き携帯を必要以上に振る
楽しそうな三澄や東海林につられてAも笑う



神「え〜楽しそうとこすみません｡三澄さんにお願いがあるんですけど「はい」三澄さん」

神「この事件知ってます?半年前にうちで解剖したご遺体なんですけど」


東「あっ!主婦ブロガー殺人事件」

東「桜小路しずくは名のしれた主婦ブロガーでレシピ本を出したり結構人気だったんだけどある日自宅のリビングで刺殺体で発見された。逮捕されたのはしずくの夫､桜小路要一｡しずくは日常的に無職の夫を役立つと罵ったり趣味のフィギアを勝手に捨てたりしていた」

東「積りに積もった不満が殺害の動機」


久「殺すくらいなら別れればいいのに」


東「それよ」


三「別れられないから事件が起こるんじゃない?殺人事件の半数以上は親子・兄弟・夫婦といった親族間殺人」


東「うかうか結婚もできないわ〜」


『やだねぇ』



三澄や東海林は自分のデスクへ向かい、Aもソファへと座る
　


神「この事件の裁判があるんですけどね､検察側の承認として出廷してもらいたいんです｡解剖した先生はうちを辞めたあと引退されて今は鹿児島の老人ホームです｡で､代理の証人を出さなきゃならない」


三「でしたら中堂さんやAの方がいいと思います」



人事だと思い中堂の作業を見ていたAは三澄へと目を向けた



三「実は私裁判に出たことがないんです｡大学ではいつも教授が出ていて｡Aや中堂さんの方が慣れてるだろうし」


中「代理証人なんて死んでもやるか｡俺は他人の鑑定を信用しない」


『俺は見た目こんなんだし駄目だと思うよ｡髪切れとか言われてもやだもん』


神「そもそもね､中堂さんは出廷させられないの」



食い気味に答えた中堂と中堂の手元へと興味が映ったAを見ながらが少し呆れたような神倉

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