【アンナチュラル】中堂班にはもう一人いるそうです 【男主】

名もなき毒　2 ページ3

遺体の解剖を終えると葬儀屋の木林が2体目の遺体を運んでくる



木「死後10日､保存状態が芳しくなくかなり熟しておられます」


神「急いだほうがいいと思うので立て続けで申し訳ないですけどお願いします」

神「どちらが担当します?中堂班か三澄班か」



そう言われ三澄は振り返ると中堂､Aと目が合った､【どうするか】とでも言いたげな顔で｡Aはただにっこりと返すと三澄は東海林に目を移す｡
すると中堂とは何も言わず解剖室の出口へと歩いていった

三澄が中堂の後を追うのと同時にAも追う



三「じゃあジャンケンで」


中「…」


三「あみだくじ……サイコロ振りましょうか」



中堂は緩く口角を上げただけで何も話さない
Aは2人のやり取り?を見ながらエプロンなどを脱いでいく



ミ「分かりました､コイントスで」



三澄がそう言うと中堂はゴミ箱に脱いだ物を投げつけるように捨てながらやっと口を開く



中「そのクソみてぇな提案いつまで続くんだ」


三「あたしはただ公平に決めたらどうかと」


中「公平…はっ、便利な言葉だな｡ジャンケンでも貧乏くじでも引いてやるよ､俺かAに実績で並んだら…公平にな」



言い終えると解剖室を出て行った中堂｡Aも全て外し終わりなんとも言えない顔をする三澄を見る



『……系さんがごめんね､ミコト｡手伝いたいけど俺がいないと系さん機嫌悪くなっちゃうから…3人のお昼適当に買っとくね』



眉を下げ自分より低い位置にある頭をAは撫でると解剖室を去る



久「実績…」


神「解剖の経験数｡中堂さんは3000件超､夕希くんは2900件」


東「Aはもうちょっとで件数追いつくじゃん｡絶対中堂さん公平にやる気ないよね」


三「本当に似ても似つかないあの2人が一緒にいるかわかんない」



＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿




『系さん優しいんだから他の人に…って言っても意味ないか……系さんご飯買いに行きましょ』


中「…あぁ」



仏頂面の中堂と反面､微笑んでいるAはUDIラボを出て行く

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