月とオオカミちゃんには騙されない② (ページ8)

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あ

《5人目の女子》

〈Aちゃんが誰を呼ぶかですよね〉

〈北人な気がする･･･〉

部屋は今まで以上に重い雰囲気だった

ﾋﾟｺﾝ

Aのことが気になっている涼太、北人、壱馬は溜め息をついた

そして、3人で手をとりあった

涼太「大丈夫、大丈夫」

北人「大丈夫･･･」

壱馬「大丈夫･･･、」

全員で一斉に携帯を見る

その瞬間3人は涙を流した

ドームの中で待つA

ドームが開き、そこにいたのは

＿＿＿壱馬

〈壱馬ー！！！〉

〈よかったな！！！〉

Aの前に来た壱馬

A「来てくれてありがとうございます」

壱馬「呼んでくれてありがとう」

A「ずっと3人で迷ってて多分一番疑われてるし、みんなのこともいっぱい迷わせちゃったと思う。本当にどうしようかって悩んだ。でも、壱馬が伝えてくれた言葉が本当に嬉しくて、ここで壱馬を選んだことで更に疑われちゃうかもしれないけど･･･(泣)」

涙を流しながら話すA

A「私の言葉に嘘はないし、オオカミちゃんじゃないので、信じて欲しいです」

壱馬「Aがたくさん悩んでたのも知ってるし、オオカミとかオオカミじゃないとか正直どうでもいい。Aがオオカミじゃないって信じてるとかじゃなくて全部知ってるから、安心してください」

A「か、ずま･･･」

壱馬「とりあえず抱きしめさせて」

壱馬「おいで」

Aを抱き寄せた壱馬

壱馬「キツかったね、まじキツかったね。よく頑張った」

A「っ、壱馬」

壱馬「頑張った頑張った」

優しくAを抱きしめ、頭を撫でる壱馬

＿＿＿部屋

涼太、北人は涙を流していた

玲於と亜嵐がそれぞれの背中を撫でていた