月とオオカミちゃんには騙されない② (ページ36)

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あ

1人作業をする亜嵐

そこに

壱馬「おはようございます」

亜嵐「壱馬、おはよう」

壱馬「早いですね」

亜嵐「Aちゃんを復活させてあげたいから」

壱馬「俺もです。だからしばらくは作業に集中します」

亜嵐「あのさ、壱馬、奥にオオカミあったんだけど、手紙持ってて、たぶん壱馬に向けてだと思うから見ておいで」

壱馬「分かりました･･･」

奥の部屋にいたのは一体のオオカミちゃんの人形

そしてその手には一通の手紙が

手に取り、読んでみるとそこには

シンデレラタイムに選ばれた男子には最終日に脱落者がオオカミちゃんだったかどうか知る権利が与えられます。ただし、その権利を使った場合、告白する権利は失われます

と書かれていた

〈壱馬はAちゃんが戻ってくるって信じてるから使わなさそう〉

手紙を読んだ壱馬は黙ってそのまま着替えに行った

亜嵐「大丈夫･･･？」

壱馬「大丈夫、ですよ」

そう言った壱馬の目は赤くなっていた

壱馬「Aは絶対戻ってくるんで、約束しましたから」

亜嵐「そうだな。俺らが完成させたらいい話だからな。頑張ろう」

壱馬「はい！」
あ