月とオオカミちゃんには騙されない② (ページ3)

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･ページ3

あ

＿＿＿海

壱馬「気持ちいなぁ」

A「風も気持ちいね」

壱馬「今日どやった？」

A「楽しかったよ」

壱馬「よかったわ。Aが笑ってるとこが一番好きやからいっぱい今日は笑ってもらお思っててん」

A「なんかね、壱馬といるとね、気を使わないし、落ち着くの。自然といっつも笑ってる。だから、ありがとう」

壱馬「ほんまに？嬉しいわ」

壱馬「あ、Aに渡したいものがあるねん。これやねんけど」

A「これ、私に？」

壱馬「落ちて欲しくないのAだけだから」

A「壱馬のお守りがあれば大丈夫な気がする」

壱馬「俺はAがオオカミちゃんじゃないって信じてるし、絶対違うって分かってるから」

A「今ね、一番私が疑われてると思うの。しかも、北人くんと壱馬と涼太くんで迷ってる。だからね、疑われないようにするには誰かを傷つけちゃう･･･。それが一番嫌なの」

壱馬「俺は、それでいいと思ってる。Aがそうやって疑われてるのは俺ら3人のせいでもあるやん？だからAが落ちないでいてくれる事が何よりも嬉しい」

A「なんでそんなに優しいの･･･？」

壱馬「好きだから。Aのことが好きだから大切なんだよ。Aが笑ってるだけで嬉しいし、逆に傷ついてる姿とか意味もなく落とされてっていうのが一番見たくないねん」

A「ありがとう･･･(泣)」

Aの瞳から涙がこぼれ落ちた

壱馬「泣かんで。Aが泣いてるの見るとすごい苦しい」

A「壱馬が優しいせいだよ(泣)」