353話 ページ16
オ「人に会いに___________………もしかして、それは最近、群に入ったと聞く、刀を鎖で封印しているというお侍さんとやらのコトかの」
オイボレが聞くと弥彦は答える。
弥「ああ、剣心だ。とにかく、手ェ貸してくれて、ありがとよ。じゃあな」
??「オイ、コラ!!」
オイボレは弥彦と操にそれ以上何かを言う訳ではなかったが、思うところはある様であった。
その頃、恵は蒼紫に先日の一部始終を伝える。
恵「_____これで全部…私が見たコト、聞いたコトは以上。他の人に聞いても、多分大体同じよ」
蒼「………解せんな」
恵「え?」
蒼「他に何か、例えば、物証などは残ってはいないか?」
恵「物証は全て警察が押収____あ、でも、一つ、直接の物証じゃないけど、
蒼「そうか…邪魔したな」
出ていこうとする蒼紫に恵は付いて行く。
恵「道場に戻るなら、私も行くわ。第一、あなた、物置の鍵の在処、知らないでしょ」
しかし、この出来事が自体を大きく変えるとはまだ誰も知らなかった。
一方、剣心は幻覚症状によって、地獄に似た何処かにいた。またここか、と内心で思っていると、誰かが近くにやって来る。
志「よお。どうした、ざまぁねェな」
剣「…お迎えがお前とは、皮肉だな………まあいい。早く連れていってくれ」
志「馬鹿ぬかせ、誰がてめェなんざ。俺は只、あざけり笑いに出向いて来てやったまで。だがまあ、どうしてもと言うなら、連れていってやってもいいぜ。ただし、その前にここで、自分の
剣心の意識はそこで現実に引き戻される。
操「_____村!…緋村……あんた…あんた、こんな所で何やってんのよ。立て、緋村!Aさんの仇討ちに行くよ!!緋村ッ!」
話を一向に聞こうとしない剣心に苛立つ操を弥彦は静止し、出来る限り剣心に視線を合わせようとしゃがむ。
弥「そのままでいい。聞いてくれ。俺はこれから、雪代縁を探す。そして、必ずAを殺した罪を償わせる。でも、その先は正直わからない。ただもう、くじけたり、絶対に迷ったりもしない。決して振り返らず、ひたすら前だけ見つめていこうと思ってる。そして
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作者名：つっさん | 作成日時：2021年2月24日 16時
