352話 ページ15
??「ええじゃ、ン?おやおや、あんな若いミソラで、
弥「よし!ここから先は油断ならねェ!気合い入れていくぞ!!」
操「_____って、あんたが仕切るな!」
直後に、目の前には大勢の男達が武器を片手に、群がる。
「待て、コラァ!!」
「ここから先は一歩も通さねェゾ!!」
弥・操「イキナリかよ、オイ!!」
??「こう二度も三度も娑婆の
やや痩せこけ、片目を隠している男は怒り心頭の様子。
弥「何言ってんだ。今更お前等に名もへったけれも、ねーだろうが」
操「そーよ!ダメ人間ズのくせして」
二人の発言に怒りで震える群人は一斉に襲いかかる。
「ガキだからって、容赦するな!!」
??「叩き出せ!!」
弥「いくぞッ、操!!」
操「だから、仕切るなって!!」
一斉に襲いかかってくる男達を弥彦と操は返り討ちにする。
「なんだ!?」
「こいつら、強えぞ!」
操「ダメ人間ズと遊んでる余裕なんてないのよ!」
弥「このまま、剣心のところまで!Aの仇を取るまで突っ走るぞ!!」
すると、頭上に影がさし、見上げると、男達が飛びかかってくる。
「そうはさせるかッ!!」
思わず二人が驚いていると、あっという間に下敷きになってしまった。
??「どうだ!これぞ、48の落人技の一つ「転落人生」!!」
弥「なんだそりゃあ!!」
操「全っ然笑えないッ!!」
??「うるせェ。ナメンな、くそガキが!」
??「何やら楽しげだのう」
??「オイボレ!」
オイボレと呼ばれた眼鏡をかけた老人は手土産を男達に見せる。
オ「三日振りだのう、皆の衆。街みやげのシケモクじゃ。仲良く分けるんだゾ」
歓声の上がる中、オイボレは弥彦と操に声をかける。
オ「大丈夫か、若いの」
弥「あんたは?」
オ「名前など、とうの昔に忘れてしもうた。ここではただの「オイボレ」。一番人の
弥「一番人の善い…?」
操「なんか胡散臭さ〜〜!」
二人が疑っていると、オイボレは陽気な様子を見せる。
オ「そんなコトはないぞ。ホーレ、この通り。動物が自然と寄りそう人間に悪人はいないというのが、世間一般のいわゆる_____」
オイボレの周りには小鳥達がさえずっていた。
弥・操「おまけにちょっと、イッちゃってらなあ」
オ「して少年少女、二度三度も何故ここに?」
弥「人に会いに来たんだよ。悪いか?」
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作者名：つっさん | 作成日時：2021年2月24日 16時
